2017年に日本ペットフード協会が発表した飼育頭数の最新統計調査で、犬よりもネコをペットとして飼育している数が初めて上回りました!
これはペットの在り方が大きく変化してきていることの表れとなっています!
犬の減少理由は何なのでしょうか?


 
 

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猫の飼育数が犬を抜いた!

 
2017年12月22日に、
ペットフードメーカーの業界団体「一般社団法人ペットフード協会」(東京都)が、全国の犬と猫の推計飼育数を発表しました。
その調査によると、猫が953万匹(前年比2・3%増)に対し、犬は892万匹(同4・7%減)という結果になり、1994年の調査開始以来、初めて猫が犬を上回りました!


 

犬は3年連続で減少する一方、猫は2年連続で増加しています!

犬の飼育数は、ピーク時となる2005年の19.4%に比べ、2017年では6.6%も減少し12.8%となっています!

 

その要因とは?

 
犬の飼育数の減少、
その要因は何なのでしょうか?

住環境の変化

昔は一軒家が多く、一家に一頭の番犬・見守り役としての犬の役割がありました!
なので、犬に求められてきたのは、可愛さというよりも番犬としての頼もしさであったり、外で野放しにしていても大丈夫な逞しさといった要素が多かったですよね。
 
忠犬ハチ公が、そのシンボル的な存在でしたよね!
 
 
それが、今や、
犬は、ペットとして「可愛さ」を重要視し、核家族化が進み、住環境も一軒家よりもマンション住まいという方も多くなってきています。
こうなってくると、小型犬で室内で飼うことがメインとなってきます!
 
犬にも逞しさよりも、可愛さ癒しを求める傾向が強くなってきています!
 
 
その結果はとても顕著で、
猫が増加傾向にある要因も、室内飼いをする人が多いため!

 
犬も猫も室内飼いしている割合はほとんど同じだったのです。
 
 
昨今の猫ブームも相まって、猫に対して「癒し」を求める人はとても増えてきています!
 
 
「可愛さ」「癒し」
 
 
これが現代社会でのペットを飼う上で、とても大きな割合を占める要素となってきています!

 

50代以降の買い控えが顕著

そして、犬が減少している理由はもうひとつあります!
 
 
それは、
 
「犬を飼うにあたっての負担」
 
 
今は、高齢化社会を通り越して、「高齢社会」となっています。
犬を飼いたくても、飼い主自体の高齢化の方が早くなっている状況です。
 
犬は、毎日の散歩がかかせませんよね!
それすらもままならなくなってしまうことを考えると、重い腰が余計動きにくくなってしまいますよね。
 
 
一方、それに対し、猫は、
 
猫の性質上、基本的に野放しで良いので、そういう意味では世話がかからないのです。
 

「散歩やしつけにかける労力を考えると、買い控えようか…」
となってしまい、新しく犬を飼うことに積極的になれない家族が増えてきているのも事実です。
 
では、実際に
犬を飼うにあたって懸念される要因はなんなのでしょうか?
 
 
回答割合が多い順に、
 
1.「十分に世話ができない」27.1%
2.「集合住宅に住んでいて禁止されている」25.3%
3.「お金がかかる」25.0%
4.「別れがつらい」22.8%
5.「最後まで世話をする自信がないから」21.0%
 
 
と、なっています!
 
例外として、
「自身が高齢で最後まで、自分が世話をできるかわからない」という方も増えてきているのが現状です。
 

そして、そんなニーズがあるだけに、今後あったらいいなと思うサービスは、
 
「旅行中や外出中の世話代行サービス」 41.3%
「高齢で飼育不可能な場合の受入施設提供サービス」28.7%
「健康保険料、生命保険料などが減額になるサービス」28.0%
「飼育が不可能な場合の引き取り手斡旋サービス」27.5%
「老化したペットの世話対応サービス」 18.5%
 
となっています!
 
これは、新しいペットビジネスの参考になりますよね♪
 

 

ベビーブームならぬペットブーム?

 
犬の飼育数の減少に少し寂しい気持ちを感じている方に、
実はこんな興味深いデータもあるんです!
1994年時点で計約1,522万匹だった犬と猫の飼育数が、2017年には約1,845万匹にまで増加し、2018年の15歳未満の人口は、37年連続減少の約1,553万人よりも上回り、現在ではすっかり子供の数と逆転してしまったそうなんです!
 
犬の数を猫の数が逆転するよりも先に、
子どもの数よりもペットとしての飼育数の方が上回ってしまったのです!
 
 
こっちの方が、大きな問題ですよね。
 
そもそも飼育する人間の方が減っているのでは、通常ではペットの数は減るはずなのに、これが逆に増えている!
今や日本はベビーブームよりもペットブームとなっていると言えますね!
 
これには、単身者が増えていることや、女性の社会進出などが増えており、コミュニケーションの希薄化も相まって、ストレスを抱える人の割合が増えているのも大いに影響しているでしょうね!
あと、インスタグラムやFacebookFacebookなどのSNSに動画投稿している人も増えているため、ペットをひとつの魅せるアイテムとしてとらえている人も少なからずいるというのもありますね!
 
これからのペットとしての犬や猫のあり方は、さらに変化していくでしょう!
 
 

犬の飼育数はこれから減少していく?

 
犬の飼育数が減少したことにショックを隠せない筆者ですが、
しかし、飼育世帯数の推計値は猫が546万世帯、犬は722万世帯となっており、飼い主の数で見れば、猫より犬の方が多いんです!
 
 
これは、犬は1匹のみ、猫は複数匹を飼うという家庭が多いためこのような結果となっています!
 

だから、そこまで減少を悲しむことではないのですね!
減ることが悪いことではなく、ペットとして家族の一員となる重要性が増していることなのです!
 
 

まとめ

 
いかがでしたでしょうか?
犬の飼育数減少からも色々と現代社会の変化を見て取れることが多かったと思います。
 
 
ただ、個人的に街中で犬の散歩をしている人を見る機会は減少しているように感じます。
やっぱり、室内で飼育する人が増えたことや小型犬が増えて散歩に行く時間や距離も短くなってきていることもあるのではないでしょうかね!
 
柴犬や秋田県、土佐犬などの日本の国内犬種が減り、横文字の犬種が増えてきているのもペットとしての犬の在り方の変化だなと感じています。
 
 
犬は、やっぱりしつけが上手くいくとまた愛情も通いやすく、家族としての絆も深まりますよね!
 
そこで、こちらのブログでは、しつけや犬に対しての基礎知識、そしてプロのドッグトレーナーが知っている知識なんかもたくさんお伝えしていこうと思っておりますので、ご期待ください!
 
 
社会も、そしてペットを取り巻く環境も色々と変化が目まぐるしくなっておりますが、
 
変わらずある想いは、
「犬が好きである」ということです!

 
 
ということで、このブログでは犬と飼い主をとことん応援していきますので、よろしくお願い申し上げます!
これからたくさん、犬と一緒に生活していくうえで悩む点や疑問だなと感じていること、そして新たに知ることなど色々とお伝えしていければと思いますので、よろしくお願い申し上げます!
 
 
以上、「ペットは犬よりも猫の方が人気!データからわかる犬の減少理由とは?」でした!
 
本日もお読みいただきありがとうございます!
 
 
 

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