あれ?愛犬の鼻の上がいつのまにか薄くなっている気がする!
この鼻の上のハゲはこのまま放っておいてもいいのか、飼い主さんは迷い所でしょう。
なぜ鼻の上がはげてしまうのか、その原因と対処法をお伝えします!

Contents

なぜ鼻を気にしてなめるの?

毎日少しずつ変化することが多いため、意外と気づきにくい鼻の周りの脱毛

少し前の写真と見比べたり、ある日ふと、「あれ?なんだか鼻ばっかりなめてない?」と気づいてはげていることを意識することが多いものです!

愛犬が鼻を気にしてしまうのは、やはり鼻の周囲にある違和感を筆頭に、自分の気持ちを表現したい時!

・痛い、かゆいなどの不快感
・鼻水が鼻の穴から垂れてくる
・緊張

鼻の周りに不愉快な感触があればそれを取り除こうとします。

また、他の犬や人、あんまり好きになれない獣医さんがいる所では、「なんか嫌だな~。落ち着け、自分!」と鼻をペロペロとする回数は増えるでしょう!

一時的な感情を表しているだけなら鼻の周りも脱毛することはないでしょうが、

・病気がからんでいる
・長くストレス環境下に置かれる

といった時には、鼻の上に異変となって現れることがあります!

鼻周りの脱毛の原因とは

鼻周りの脱毛が現れる病気はいくつかあります!

愛犬に当てはまるものがないか見てみましょう!

皮膚の病気

食物アレルギーを持っている子の場合、口周りにかゆみが出ることが多いです。

「かゆい!」とその周辺を擦ったり掻いたりしまうことで、口に近い鼻も一緒に擦れてしまうことがあります!

他にも、鼻にできた傷が治りかけの頃にかゆくて擦り、皮膚炎になってしまうことも。

皮膚を傷めると、そこから細菌感染を起こして治りが悪くなったり、かゆみや炎症がさらに酷くなってしまうことがあるため、鼻の周りの皮膚に問題を抱えている場合は要注意です!

皮膚炎がある場合は、愛犬に「なめないで!」と言っても通じるものではないため、まずは愛犬が気にする原因になっている、痛みやかゆみを治療で取り除くことから始めてあげましょう!

免疫の病気

本来自分を守るはずの免疫システムが、敵ではないはずの自分自身を間違えて攻撃してしまうことによって起こるのが自己免疫疾患です!

一般的には多く引き起こされる病気ではありません。

しかし、自己免疫疾患のひとつである天疱瘡(てんぽうそう)のように、鼻や顔周りを含めて、多くの膿胞ができてしまい、脱毛やびらん、強いかゆみで苦しむ病気もあります!

治療が生涯に渡ったり、診断自体が難しい病気も多いため、セカンドオピニオンも活用しながら治療に向き合う必要があります。

ホルモンの病気

鼻を気にする…という症状としては現れないことがほとんどですが、鼻の上の毛が薄くなり、黒ずんだように見えることが多いものに甲状腺機能低下症があります。

病気自体はシニア期には多い病気で、毛の生え替わりが鈍くなることから、鼻の上以外にも足やお腹などに左右対称の脱毛が見られます!

鼻水・鼻血が出る病気

鼻を気にする原因として、鼻から垂れる分泌物が気になっているパターンです!

圧倒的に多いのは鼻水

鼻に入ったホコリやゴミを出すために生理的に出る鼻水であれば、愛犬が鼻を気にする回数も少ないでしょう。

けれども、アレルギーなどによる鼻炎や、鼻に異物ができたために刺激となって出てくる鼻水であれば、愛犬は頻繁に鼻を気にしてなめてしまう可能性が高くなります!

他に鼻水が増える病気で多いのは歯周病

歯周病が悪化して、口と鼻の間の骨が溶け、貫通してしまうこともあるのです。

鼻水以外にも、鼻の中に腫瘍ができたり、くしゃみのしすぎなどで鼻の炎症が酷くなった場合には鼻血となって現れることもあります。

鼻血が出る時は、先ほどあげた腫瘍などの重篤な疾患が隠れていることも多いので要注意です!

鼻の上の脱毛に気づいたら

鼻の上の脱毛に気づいたら、以下を気にしながら動物病院で相談してみてください!

愛犬がどれくらい気にしているか

まずは愛犬が鼻をどれくらいの頻度で気にしているか確認しましょう!

その際、「たまに」「ときどき」といった言葉だけでなく、

・常にペロペロなめて気にしている
・1日のうち複数回なめたり擦ったりしている
・週に2~3回気にする程度
・ほとんど気にしてはいない

など、具体的な答え方ができると、獣医さんも判断しやすくなります!

脱毛以外にも気になる症状はないか

毛が抜けているだけなのか、それとも他にも気になる症状があるのかを比べてみましょう!

・赤みがある
・かゆみがある(顔をこすりつける、足で掻くなど)
・膿んでいる
・できものがある
・触られるのを嫌がる

といった鼻の周囲の症状から、食欲・元気・便や尿の状態・嘔吐の有無など、全身の症状を含めて伝えてみてください!

治療したら鼻の上のハゲは治るの?

鼻の上の脱毛の原因を突き止めて、治療できるものであれば通常毛はまた生えてくるものです。

かゆみが止まったり、鼻水が出なくなって気にする要因がなくなれば、愛犬が自分の鼻をペロペロとなめすぎることもなくなるでしょう!

しかし、

「大事なものは隠しておきたい」
「土で遊ぶのが大好き!」

といった、犬の習性から鼻を擦る癖があったり、毛根がすでに正常に機能していない場合、皮膚の状態は良くなっても残念ながら生えてこない可能性もあります!

その時は、見た目には少し気になる飼い主さんもいるかもしれません。

けれど、1番は愛犬が不快感なく暮らしていけること!

もしも脱毛が残っても、愛犬が元気に過ごしていけることを第一に思って、愛嬌のある顔として可愛がってあげてくださいね!

 

 

 

以上、
「犬が鼻をなめすぎてはげる!対処法とはげたら治せるの?」でした!

本日もお読みいただきありがとうございました!

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