マイクロチップを愛犬に入れている人はどれほどいるでしょうか?
・もしもの迷子対策
・災害時の飼い主さん捜索

などに備えて、今マイクロチップへの関心が高まっています!
「体に異物を入れるのは怖い…」とためらっている人こそ、マイクロチップの知識をぜひ深めてみましょう!

Contents

マイクロチップって何?

まずは、基礎知識から♪

犬に撞着するマイクロチップとは、直径2㎜、長さ約8~12㎜の円筒形のもので、ICが使われた電子標識器具のことを指します!

この細長く小さな塊の中に、15桁の識別番号が含まれていて、専用のリーダー(読み取り機)で読み取るその番号こそが「愛犬の専用番号」となるわけです!

体内に埋め込まれると、電池や稼働のためのエネルギーは必要としないので、愛犬にとって生涯使用することができる機器になるマイクロチップ!

世界ではオーストラリアやフランス、ドイツなど、愛犬への装着を義務化している国もあります!

対して日本では、「動物愛護管理法」の中では装着を行うべきとありますが、「義務化」まではされていないのが現状です!

マイクロチップを入れるメリット

マイクロチップを入れるかどうか検討するためには、まずはそのメリットが知りたい所ですよね!

装着のメリットとしては、その子独自の番号を持つことで、
「愛犬が飼い主さんから離れてしまった時に見つけやすくする」
という部分が大きい所です!

愛犬の迷子対策のために、皆さんはどんな方法を取っているでしょうか?

迷子対策をしている飼い主さんなら、「首輪や迷子札に連絡先を記載して対策している」という人が現在は大部分でしょう。

しかし、もしも首輪や迷子札が外れてしまったら

愛犬は言葉で飼い主さんの名前や住所、連絡先を伝えることができないため、飼い主さんの特定ができないことも多々あります。

現に、東日本大震災でも多くのペットが被災しましたが、着けていた情報タグが外れたり、マイクロチップが未装着だったため、飼い主さんのもとに戻れなかったという犬がたくさんいました!

そのために、体から外れることがないマイクロチップの有用性が、飼い主さんの間でも改めて重要視されてきています!

 

マイクロチップはどうやって入れるの?

マイクロチップ自体は、やや太めの針がついたインジェクターと呼ばれるもので注射の要領で装着します!

これを行うことができるのは獣医師のみ

今のところ、飼い主さんが自分の手で勝手に入れることはできません!

費用は数千円で済むため、高額と言えるほどの費用をかけずに装着することが可能です!

また、装着自体はすぐに終わりますが、注射の時のような痛みはあるため、現在の日本では去勢・避妊手術など麻酔をかける機会がある時に一緒に入れる飼い主さんが一般的です!

ですが、装着にあたって無麻酔で入れても平気な子もいるため、麻酔下での条件が絶対というわけでは決してありません。

犬の場合、生後2週齢以降であれば装着できると言われているため、愛犬を迎え入れたら装着するかどうかぜひ家族で相談しておきましょう!

 

マイクロチップの注意点

いざという時に理想的なマイクロチップですが、もちろん注意点はあります!

半永久的とはいえ機器ですから、万が一にも壊れないとは言えません

壊れているのに気づかないまま過ごして、肝心な時に番号を読み取れなかったという例も少なからずあります。

そのため、定期的に専用リーダーで読み込んで、きちんと数字が表示されるかを確認しておきましょう!

また、海外で装着した子に多いのですが、マイクロチップの規格が異なっていると日本でよく普及している専用リーダーで数字が読み取れなかったという例もあるようです。

そして何より大きいのが、マイクロチップ装着後の「登録忘れ」です!

マイクロチップ自体は「識別番号」を組み込んだだけのものなので、それだけでは誰が飼い主さんか判明させることはできません

獣医師による装着後、専用の登録用紙で「動物ID普及推進会議(AIPO)」のデータベースに、飼い主さん自身で自分の住所・氏名・電話番号などを登録します!

これを行わなかったり、変更があった時に届け出ができていないと、せっかく読み取れた識別番号も意味をなさず、結局飼い主さんと連絡を取れなかったという悲しい事態になってしまうので注意しましょう!

マイクロチップでの健康被害は?

「体にマイクロチップを入れるなんて怖い!」
「痛い思いをさせるなんてかわいそう…」
「腫瘍の発生率があるって聞いたけど…」

と心配される飼い主さんもいますが、日本獣医師会による報告では、副作用・ショック症状など命に関わる事態に陥った子はいません

腫瘍の発生率自体も、日本よりよほど普及している海外全体を見比べてもほとんどないと言えるレベルで、むしろワクチンアレルギーによるアナフィラキシーショックの発生率の方が、よほど高いと言われています!

あえて言うのであれば、マイクロチップが最初に装着した位置からずれたという報告があります。

しかし、きちんと装着の手順に従えば、リーダーで読み取れる範囲の移動しかほとんど起こらなかったとのこと!

マイクロチップの装着をするかどうか決める時には、メリットとデメリットを冷静に比較して決めるようにしましょう!

これからのマイクロチップの位置づけ

現在、動物愛護法改正案の中身の1つとして「マイクロチップの装着義務化」が定められようとしています!

2019年の議員立法で国会への提出を目指していることが、最近明らかになりました!

とは言っても、まず対象となるのは一般の飼い主さんではなく、ペット販売業者が所有する犬と猫になるようです!

しかし、今までは法律で明記された「義務」ではなく「すべき」ものとして存在していただけであったため、販売対象の犬猫だけであっても、これは大きな変化です!

本当に漏れなく装着できるのか、悪質な販売業者への抑制になるかは難しい所ではありますが、もしも今回これが成立すれば、いずれ一般の飼い主さんにも装着が義務化されるかもしれません!

これからどうなっていくか、しっかりと見守っていく必要があります!

なぜマイクロチップを入れるのか、理解してから装着しよう

愛犬と離れてしまった時、できる限り早く再会するための手段の1つとして、マイクロチップを検討する価値は十分にあります!

迷子札鑑札(畜犬登録時に交付されるもの)、狂犬病予防注射の済票(注射後交付される札)を一緒に首輪につけておくと、より万全になるでしょう!

今はまだ、マイクロチップを愛犬に率先して入れなければ、と考えている人はまだまだ少ないのが日本の現状です。

自分の愛犬にとって、マイクロチップを装着することが必要なのかどうか、今一度ぜひ考えてみてください!
 

 

 

 

以上、
「犬のマイクロチップの基礎知識!これからの展望について!」でした!

本日もお読みいただきありがとうございました!

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