愛犬との暮らしでは欠かせないお散歩!

ですが、楽しく問題なく行えれば良いですが、中には「こんな愛犬の行動に困っている!」と悩みを持つ飼い主さんも多いのではないでしょうか。

今回は散歩でよくある困りごとと、それぞれの対処法をご紹介します!

愛犬との散歩で困ることってどんなもの?

皆さんは愛犬とのお散歩を毎日のんびりと楽しめていますか?

中には、「いやいや、うちの子にはお散歩の時に困った行動があって…」と悩んでいる飼い主さんもいるはずです!

特に、愛犬との散歩中には次のような問題がよく起こりがちです!

あるある1.引っ張る

 

家を出た瞬間、興味のあるものを見つけた瞬間、自分が行きたい道の方向に進みたいと思った瞬間など、飼い主さんの歩くスピードをまったく無視してグイグイとリードを引っ張ってしまうわんちゃんはとても多いです!

リードを引っ張ることで、
● 飼い主さんが手を傷める、転倒する、引きずられる
● わんちゃんの首(のど)に負担がかかる
● 急な飛び出しによる交通事故
といった人と犬双方のケガはもとより、愛犬の呼吸器疾患を悪化させたり、時には命の危険に陥ることもあります!

リードの引っ張り癖が強いわんちゃんでは、家族の中でも子どもやお年寄りがリードを持つことは不可能で、大型犬なら力の強い男性しか制御できないために、結果的に散歩不足につながることも少なくありません。

あるある2.吠える・興奮しすぎる

 

他の散歩中の犬や動物、通りがかるバイクや車、愛犬にとって好きなタイプ・嫌いなタイプの人に出会った時に、遠くにいても敏感に反応して、ワンワンと興奮して吠え始めてしまうわんちゃんもいます!

これは、心の成長の基礎固めになる社会化期に、さまざまな刺激に対して出会い、どうやり過ごすべきか学ぶ経験が足りなかったわんちゃんに起こりがちです!

散歩中に愛犬が何かに対して吠えるのは、
● 恐怖
● 警戒
● 喜び
● 興奮
といった感情が、相手に対して重なり合って発生しまうために引き起こされています。

あるある3.歩かない

 

散歩中、もしくは家を出た瞬間から愛犬が歩かないために困っている飼い主さんもいることでしょう!

わんちゃんが歩かないのは、
● 散歩に行きたくないから歩かない
● 散歩を終わらせたくないから歩かない
という大きく分けて2つの理由です。

前者は悪天候、散歩ルートへのトラウマ、体調不良、疲労感、飼い主さんへの甘えが原因として考えられます!

反対に、散歩を続けたいがために歩かないのは、普段の運動量が少ないために散歩をもっとしたい、外を歩くのが楽しいからまだ家に帰りたくないという愛犬の気持ちが表れていることがほとんどです!

あるある4.拾い食い

 

ごはんに執着が強いわんちゃんや、嗅覚が鋭い犬種のわんちゃんでは、気になる匂いを道路で発見すると、まずは口に入れてそれが何かを反射的に確かめようとしてしまいます!

葉っぱや木の実、人の食べこぼし、タバコなど、酷いケースでは常に下を向いて歩きながら、手当たり次第に食べてしまい誤食事故を繰り返してしまうことも多いでしょう。

食べた物によっては中毒症状を引き起こしかねないため、動物病院に直行して吐き戻しの処置(催吐処置)を頻繁に行っているわんちゃんもいるほどです!

散歩に必要なしつけができていないとこんな影響も!

 

こういった散歩中の困りごとを放置することで、愛犬と人の健康や命の危険だけでなく、心にも大きな影響を与えることがあります!

● 愛犬から信頼を得られない
● 犬仲間・飼い主仲間との交流ができない
● 人通りが少ない時間帯でしか散歩できない
● 飼い主自身が緊張して楽しめない

飼い主さんが散歩に行くことが憂鬱だと感じてしまうと、その気持ちが愛犬にも伝わりかねません。

また、このような状況になってしまうと、散歩の場面だけでなく、愛犬との暮らし全体を通してお出かけを楽しめなくなってしまいます!

よくある散歩の困りごとは、しつけ・学習をやり直して、改善する努力をしてみましょう!

引っ張る時のしつけ方

 

愛犬がリードを引っ張る時には、
「引っ張ると良いことが起こらなくなる」
「引っ張っても行きたい方向には行けない」
という学習をしてもらうことが必要です!

愛犬がリードを引っ張り始めた瞬間に、
ピタッと立ち止まって引っ張りを止めるまで動かない
行きたがっていた方向とは逆方向に歩く
という行動を繰り返しましょう!

また、歩いている途中にアイコンタクトを繰り返し、愛犬が飼い主さんを見るたびに「いい子!」と声かけやごほうびをあげて、「飼い主さんに注目すると良いことが起こるんだよ」という学習を繰り返してみてください。

やがて引っ張らないほうが首も苦しくないし、飼い主さんにも褒めてもらえることがわかれば、引っ張りの頻度は減っていきます!

ちなみに、散歩中にリードの持ち方が短すぎると、愛犬が引っ張るまでもなく首が絞まり、愛犬にとっては苦しい散歩にしかなりません。

ほどよくリードがゆるんだ状態でキープしてあげてくださいね!

吠える・興奮する時のしつけ方

 

愛犬が吠えたい相手が近づいてきた時には、まずはどれくらいの距離で相対すれば吠えるのかを確認してみましょう!

そして、10mの段階で吠えなければ褒めてごほうび、8mの段階で吠えなければ褒めてごほうび…と、徐々に相手との間隔を縮めながら、「多少の距離が開いていれば出会っても落ち着いていられる」程度まで慣らしていきます。

つまり、愛犬に「相手・ものに対して吠えずに飼い主さんの方を見たらおやつがもらえた!」という嬉しい体験をどんどん増やしていく必要があるというわけです!

また、苦手なものや恐怖心を感じる相手に吠えているのであれば、あえてそれに気づく前におやつやおもちゃで気をそらして方向転換し、道を変えるというのも良い方法です!

基本的に、一旦相手に興奮して吠え始めてしまうと飼い主さんの指示が聞こえなくなることがほとんどです。

そのため、このおやつやおもちゃだったら絶対に愛犬が夢中になる!というものを持参しておいて、愛犬が相手に夢中になる前に見せて飼い主さんとアイコンタクトをし、
● おすわり
● 伏せ
などの基本指示を出して、飼い主さん側に意識を集中してもらう練習をしましょう!

歩かない時のしつけ方

 

愛犬が歩かない時には、まずはなぜ歩かないのか原因を見つけてみてください!

その上で、歩いてもらうためにいくつかの対処法を試すわけですが、立ち止まった瞬間に愛犬を無理やり引っ張り続けるのは避けておきましょう!

愛犬が「嫌だ!」「行かない!」とどんどん抵抗して歩きたくない気持ちを助長してしまいます。

● 散歩ルートに恐怖心や不安を感じるものがあれば無理せず別の散歩ルートに変更する
● リードをチョンチョンと軽く引いて、行くよと合図する
● 立ち止まりそうな瞬間に方向転換する
● 楽しそうに声をかけて愛犬の気持ちを盛り上げる
● 短い距離を抱っこして愛犬の歩きたくない気持ちを一旦リセットする
● おやつやスキンシップで一旦休憩し、散歩を再開する
といった方法を取ってみましょう!

おやつを使った方法は絶大な効果がありますが、立ち止まればおやつをくれるという学習にならないように、時にはあげないこともあるという経験もまじえてみると良いですね。

散歩のスタートの段階で行きたがらないようであれば、悪天候の場合はあえて無理をせず散歩を取りやめたり、犬用レインコートで体が濡れるのを予防してあげると歩き始めることもあります!

元々散歩があまり好きではないという子は、目的地の公園などに一旦犬を連れて行き、その場でおやつを食べたり遊んだりして、散歩をすると楽しい所に行けることを教えてあげてください。

最初はお家に帰ることをお散歩にしつつ、散歩の楽しさが少しずつわかってくれば、出発から自分で歩いてくれるようになりますよ!

拾い食いする時のしつけ方

 

拾い食いするわんちゃんには、地面ばかり見て歩かない練習が必要になります!

リードが長すぎる状態だと簡単に地面に落ちているものに簡単に口が届いてしまうので、愛犬が地面に鼻先を向けた時に「ダメだよ!」と上に軽く引っ張れば、地面から鼻先が離れる長さでキープしておく必要があります。

食べれずに「なんで?」と愛犬が飼い主さんを見た時には、
「地面に落ちたものを食べずに目を合わせること=正しいこと」
だと理解してもらうために、とっておきのごほうびをあげてしっかり褒めてあげてください!

また、散歩中はアイコンタクトができるたびに褒めたり、途中で繰り返しおすわりや待ての練習をして、「散歩中に飼い主さんからいっぱい褒めてもらえて嬉しいな」という経験をたくさんさせてあげましょう!

地面の匂いを嗅ぎ続ける以外にも、散歩中に楽しみを作ってあげることが必要です。

ちなみに、
・ビーグル
・バセット・ハウンド
といった嗅覚ハウンドと呼ばれる犬種グループは、習性として「匂いを嗅ぐこと」にとても執着する傾向が強い犬種です!

そんな子には、「散歩中のこの場所なら好きなだけ匂いチェックOK」というエリアを作り、愛犬の欲求を満たしてあげても良いですね!

散歩は愛犬の心と体の健康を守るためにも必要!

 

散歩は、愛犬の筋力維持や、室内だけでは満たせない気分転換のためにも必要な運動です!

本来はいろいろな音・匂い・出会いに刺激を受け、犬であれば「散歩って楽しい!」と思ってくれるものです。

しかし、散歩がスムーズにできない理由があると、飼い主さんにも愛犬にとっても散歩がストレスの元になりかねません!

愛犬と楽しく外を歩くために、ぜひ散歩中の困った!をしつけで解消してみてください。

もしも自分だけでは改善しにくい、何が間違っているのかわからないという時には、ドッグトレーナーなどのしつけのプロから客観的な意見をもらうことをおすすめします!

 

 

 

以上、
「犬の散歩でのしつけ方でこんなお困り事はありませんか?悩みあるある集!」でした!

本日もお読みいただきありがとうございました!