犬だけでなく人間のことも刺すノミ!
蚊と同じく吸血する生き物なので、刺されることでさまざまな病害を引き起こすことも!
でも、意外と知らないのがノミの生態やどんな病害があるのか
ここでは、知ってそうで知らないノミの基礎知識を解説していきます!

 
 

 

Contents

ノミってこんな生き物


 
ノミを知る上で大切なのが、そもそも「ノミはどんな生き物なのか?」です!
ここでは、ノミの生態について詳しく説明していきます♪
 
 

ノミってこんな生き物

世界中に多くの種類のノミが生息しているのですが、犬・猫を媒介して私たちにも寄生するノミがいます。

それが、ネコノミです!

 

日本で最も多く見られるノミで、体長約1~3mm、色は褐色で体が縦に長く、6本足をしています!

 

ご存知の通り、ノミの大好物は動物の血です!
蚊は、メスのみが吸血しますが、ノミの場合はオスメス関係なく吸血をします!

 

ちなみに、ノミのジャンプ力は凄まじく、強力な筋肉を持つ長い後ろ足で体長の約60倍の距離を約100倍の高さ飛び、動物に寄生し吸血します。
 
 

ノミの一生

ノミは、4つの成長過程を経て成虫へと変化していきます。

 

直径が0.5mm大の卵は、温度27℃・湿度50%の環境下であれば約1~6日で孵化します。

 

幼虫

1~2週間の間で2度の脱皮をします。
幼虫のエサは、主に成虫の糞ですが、時に共食いをすることもあります。

 

サナギ

サナギになった後は、約1週間程で成虫になります。
温度24~32℃・湿度78~80%程になったところで成虫になるので、中には1年近くサナギのまま過ごすこともあります。

 

成虫

成虫になると、光・熱・CO2に反応して動物の体表に寄生をします。
寄生すると、8分以内に以内に吸血をし、吸血後36~48時間以内に1日平均30個の卵を出産します。

 

つまり、産まれてから1ヶ月もしないで成虫になるので、驚くべき速さで増殖します!
あるデータによると、10匹のノミが1ヶ月で約2,000匹になったということも…
ノミの存在に気付いた時には、すでに大量発生している可能性もあるんです!
 
 

ノミはどこにいる?

基本的には、ノミや暗く湿度があるところや、カーペット・ソファ・ペットがいる空間などいたるところに存在します。

 

ノミは、春から秋くらいが活動時期と言われていはいますが、室内では温かい温度が冬も保たれているので、1年中生息している可能性もあります!

 

ちなみに、屋外だと、草むらに多く存在するので、散歩で草むらにいった時に犬に寄生し、そのまま家までついてきてしまい増殖するというパターンが多いです。
 
 

犬が刺されるとどうなる?


 
それでは、ノミが犬に寄生・吸血するとで、どのような病害があるのでしょうか?
 
 

アレルギー性皮膚炎

ノミの唾液がアレルゲンとなることで、強い痒みを伴う皮膚炎が起き、炎症箇所が脱毛してしまうこともあります。
 
 

瓜実条虫症

ノミの体内に、瓜実条虫の幼虫がいることがあります。
このノミをつぶしたりすることで、犬の体内に入り込み、下痢を引き起こすことがあります。
 
 

人間への影響は?!


 
あれ?
ノミって、犬だけでなく人間も刺すって聞いたけど本当?
 
 
 
はい、本当です!
ノミは、私たち人間にも寄生・吸血をします!

 

蚊は恐ろしい病気を媒介する可能性があると言われていますが、
それはノミも同じです!
 
 

ここでは、ノミが人間に与える影響(病害)を紹介します!
 
 

バルトネラ症(猫引っかき病)

ノミが媒介しているバルトネラ菌が原因の病気で、感染するとリンパ節の炎症や発熱を引き起こします。
猫の爪や口腔内を経由し、猫にひっかかれたり噛まれたりすることで発症します。

 

ノミ刺咬症

犬のアレルギー性皮膚炎と同様に、ノミの唾液がアレルゲンとなることで、強い痒みを引き起こします。
ちなみに、蚊に刺された時よりも強い痒みを感じます。
 
 

瓜実条虫症

ノミをつぶすことで、体内に入り込み下痢を引き起こします。
見つけても、素手でむやみにつぶさないようにしましょう!
 
 

予防法や対処法


 
ノミは駆虫薬を毎月投薬することで駆虫・予防することができます!

駆虫・予防期間は5月~12月までです!
この期間にしっかり予防し、ノミの寄生・増殖を防ぎましょう!

 

また、もしノミに刺されてしまったら、患部を冷たいタオルで冷やしたり、アルカリ石鹸で酸性のノミの唾液を中和させることで、若干ではありますがかゆみを抑えることができます!

 

残念ながら、市販のかゆみ止めの塗り薬はノミの場合は効果がないと言われているので、どうしても我慢ができない時は皮膚科を受診することをおすすめします!

 

 

まとめ

 
 
いかがだったでしょうか?
 
 
 
恐るべき速さで増殖を繰り返すノミは、犬猫だけでなく私たち人間にまで悪影響を及ぼすことが分かりました!

 

しっかり予防をして、ノミの侵入を防ぎましょう!
 
 
 
 
以上、
「 犬のノミ!人間への影響はどれくらいあるの?ノミの基礎知識を紹介!」でした!
 
本日もお読みいただきありがとうございます!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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