シニアになると目立ってきやすい目の白さ!
これって白内障なの?何か治療しなければいけないの?と心配する飼い主さんも多いはず!
今回は、愛犬の「目が白くなること」について考えてみましょう!

目が白いってどういうこと?

 

目が白く見える時、私たち飼い主にとって一般的に思い浮かぶ有名な目の病気は白内障です!

けれど、実は白内障以外にも目が白く見える病気はたくさんあり、一概に目が白いから白内障とは言えないものなのです!

そもそも、目が白く見えるというのはどういった状態を表すのかをご存知でしょうか。

目が白く見える時には、角膜と呼ばれる目の最も外側の膜が原因で白く濁る場合と、それとは異なりさらに内側が原因で白く濁る場合とにわかれます!

まずはどんなことが原因で目が白くなるのかを整理してみましょう!

目が白く見えるとき

 

目が白く見える病気はたくさんある中、角膜が原因の場合、角膜への傷や炎症、免疫の病気などが原因で白く濁ります!

よくあるのは同居犬・猫とのケンカや、目の周囲の皮膚にかゆみやできものがあり、気になって掻いた結果目に傷もついてしまったパターン!

角膜についた傷は放っておくと潰瘍となり、痛みも強く失明へと繋がっていくため、急いで対処する必要があります!

角膜ではなくもっと奥の部分が原因の病気では、多くは水晶体と呼ばれる目のレンズの役割を果たす部分が変化し、白く見えるというもの!

加齢により大なり小なり起こりうる水晶体の中心である核の透明度が落ちる核硬化症では、光の加減によって白く見え、飼い主さんが白内障と思い心配してしまう状態のひとつです!

しかし、核硬化症は老化現象の1種であるため、痛みが出たり失明したりというわけではなく、病気ではないため心配する必要はありません。

しかし、水晶体の一部・もしくは全体が変性し、白く濁ってしまうのは「白内障」という目の病気です!

白内障の症状とは

 

白内障には、年齢を重ねるとともに起こる「老年性白内障」と、若い頃から起こる「若齢性白内障」とに主に分かれます!

若年性白内障では、2歳ごろまでに発症することがほとんどで、遺伝性疾患と言われています。

対して、シニアになってから発症する場合は、白内障のみで発症する場合もあれば、糖尿病や内分泌疾患が原因で二次的に発症する場合もあったりと状況はさまざまです!

白内障を発症すると、レンズの部分が濁ってしまうことにより視覚に障害が出てしまうため、目の前のものにぶつかりやすくなったり、段差に気づかず転びやすくなったりと行動に支障が出ることがあります!

また、目の前のものがはっきりと見えないため、急に触られたり、何かに接触することに敏感になる子も!

 

白内障になった時にできること

 

白内障は進行性の病気のひとつ!

放っておけば治るということはなく、一度発症するとその進行を緩やかにするための点眼処置やサプリメント投与などを行うことがほとんど。

そもそも、白内障にならないための予防法は現在は見つかっていないのが現状です!

白内障を根本的に治すには手術のみになりますが、実施できる獣医師が少なかったり、進行していると手術の対象外であったり、費用が高かったりとまだまだ一般的ではないのも悩みの種!

術後の管理も大変なため、飼い主さんには負担が大きくなってしまいます。

白内障により視界がぼんやりとすると、目を気にして掻いてしまったりする子も中にはいるため、普段から目を気にしたりしないかもチェックしてあげましょう!

目を傷つけてしまったりすることで、白内障以外の目の病気につながる可能性もゼロではありません!

目が見えなくなったらどうすれば?

 

白内障で視力を失ってしまう時、失明までのスピードはさまざまで、進行の度合いには個体差があります!

視力がなくなることは人にとっては一大事のため、飼い主さんの多くはショックを受けてしまう方が多いものです。

しかし、犬にとっては視力以外にも人よりもはるかに発達している聴覚や嗅覚といった器官が残っているため、日常生活への負担が人よりも大きくなりにくいことがあげられます。

視力を失った時にはその他の能力が愛犬を手助けしてくれる、ということを覚えておき、徐々に減少する視野に対応して飼い主さんができるサポートをしてあげましょう!

・自宅の物の配置は変えず愛犬が行動しやすくする
・触れる時には近くで声をかけてから触ってあげる
・愛犬の体の高さにものを散らかさない
・テーブルの角など先端がとがったものにはカバーをかける
・段差や階段のあるエリアから生活範囲を移す
・落下の危険性があるため高い所に愛犬を乗せない

といった対策を取ってあげることで、愛犬にとっても生活しやすくなり、飼い主さん自身も「愛犬のために何かをしてあげることができている」という気持ちを持つことができ、心を落ち着かせることにつながります!

視覚に影響が出る病気を持ちながらも、愛犬と一緒に外にお散歩に行ったり、いつもと違う環境にチャレンジすることで、愛犬にとっては匂いや足の裏で踏みしめる感触など、刺激がある暮らしを送ることもできます!

飼い主さんが「サポートする」という気持ちを持って、愛犬の視力の代わりにお手伝いをしながら楽しい生活を送ってあげましょう!

以上、
「犬の目が白い!白内障かも?症状と自宅ケア・予防法を紹介!」でした!

本日もお読みいただきありがとうございました!

 

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