子犬を迎え入れてすぐに頭蓋骨の異常が発覚すると、今後愛犬はどうなるのかと不安に感じる飼い主さんは多いはず。
特に頭蓋骨のへこみともなれば、健康状態に影響が及ぶのではと思ってしまいますね。
そこで今回は、小型犬に生まれつき多い頭蓋骨のへこみについて解説します!
 

Contents

頭蓋骨のへこみはいったい何?

 

子犬の健康診断や、お家で頭をなでている時に気づくことが多いのが、子犬の頭のてっぺんにあるへこみです!

このへこみは「泉門」と呼ばれる頭蓋骨のつなぎ目にあたる部分が開いたままの状態になっているために、外から触れた時に頭蓋骨の穴として感じることができます。

「頭蓋骨に穴!?」と驚く飼い主さんも多いですが、実は人の赤ちゃんでも生まれたばかりの頃はこの泉門が開いていて、脳の成長を邪魔しないように頭蓋骨に余裕を持たせているのです!

成長に合わせて泉門は閉じていくのが普通ですが、
● チワワ
● トイ・プードル
● ヨークシャー・テリア
● パグ
● ポメラニアン
などの頭に丸みがある小型犬・短頭種では、生後3ヶ月を過ぎても泉門が閉じずに生涯そのままという子もいます。

中でもアップルヘッドと呼ばれる頭部の丸みが特徴的なチワワの場合、泉門が閉じている子の方が珍しいと言われるほど、泉門の開存はかなりの確率で発生します!

泉門の開存が起こる原因

 

こういった泉門が開いたままの状態が起こる原因には、

1.先天性の水頭症がある
2.頭蓋骨の発達が脳の成長スピードに追いつかなかった

といったことが考えられます!

水頭症とは、頭蓋内で脳脊髄液と呼ばれる脳に衝撃を伝えないようにしているクッション的な役割を持つ液体が異常に溜まり、脳が圧迫されてしまう病気のことを言います。

生まれつきこの水頭症を抱えている場合、頭蓋内圧が上昇することから、成長しても泉門が閉じることができない状況が引き起こされている可能性があります!

ただし、「泉門の開存=水頭症」として100%指し示しているわけではありません

チワワのように頭が丸く大きい犬種では、脳の発育スピードと泉門が閉じるまでの頭蓋骨の成長スピードが重ならないまま骨が発達する期間が終わってしまっただけというケースもあるため、一概に泉門の開存が脳の異常を示しているとは言えないのです!
 
 

 
 

泉門が開存していればどうすべき?

 

泉門が開存していても、まったく何の症状もなく元気食欲がある子犬であれば、様子を見ることも多いでしょう。

しかし、水頭症の症状の1つとして泉門の開存が見られる場合は、子犬に神経症状が見られないかをしっかりと観察しながら生活していく必要があります!

水頭症の診断にはCTやMRIが用いられ、

● 痙攣発作
● 学習能力が極端に低く、しつけができない
● 過剰な睡眠傾向に陥る、反応が鈍い
● 斜視、視力異常(盲目)、眼振
● 意味もなくぐるぐる回る、頭を押しつけるような動きをするなどの行動異常

などの異常な兆候が見られた時には、その時の状態に合わせて内科治療か外科治療のどちらかを選択することになります!

内科治療はあくまで発現している症状を抑えるための対症療法で、脳圧を下げたり痙攣発作を止めるための投薬治療が主に行われます。

しかし、内科治療だけでは症状を抑えられず重症の場合は、過剰な脳脊髄液を抜く処置や、脳脊髄液が過剰に溜まらないように管を設置して排泄を促すルートを確保する手術もありますが、特殊な手術のため設備と技術の伴った一部の病院でしか行うことができません

どんな治療方法が愛犬にとって最適なのかは水頭症の病状によって大きく変わるため、専門の獣医師に相談することをおすすめします!
 
 

泉門が開存したままの犬と暮らす時に注意すること

 

泉門の開存が愛犬の生活の質を確実に落としてしまうわけではないため、元気に成長しているようであれば、定期的に獣医師による健康診断を受けながら、普段の暮らしで頭に強い衝撃を与えないことを意識して生活を送らせてあげましょう

泉門が開いたままということは、脳にとって最も強い防御機能を持つ頭蓋骨がない部分が存在するということであり、へこみの下は脳に直接影響が及びやすくなっています!

そのため、頭を叩くようなしつけは必ず避け、はしゃぐあまり頭から転倒してしまったり、高い所から落下してしまうような事故には注意してあげてください。

子犬と言えば活発に行動して遊びたがる時期でもあります!

ついつい走り回ってテーブルの脚やドアなどに勢いのままぶつかってしまうことも多く、通常のわんちゃんであれば「痛かったね」と笑い話で済む問題かもしれません。

しかし、泉門が大きく開いている子犬の場合、衝撃の度合いによっては危険な状況に陥る可能性も捨てきれないため、

● 愛犬が過ごす場所にはぶつかるようなものや家具を設置しない
● 床材はクッション性のあるマットを全面に敷く
● 滑りやすいフローリングの上を歩かせるのは避ける
● 抱っこする時は両手でしっかり支える

など、部屋の環境を整えて抱っこの仕方を再確認してから遊んだりコミュニケーションの時間を確保してあげることをおすすめします!

愛犬の毎日の様子をよく観察しよう

 

せっかく迎え入れた子犬には、健康に問題なく元気に成長してほしいと飼い主さんなら誰もが思うはずです。

泉門の開存が指摘されたわんちゃんでも健康に影響を与えることなく一生を終える子もいますし、水頭症として診断された場合でも症状がごく軽いもので済んだり、治療がうまくいって長生きできる子もいます!

必ずしも頭蓋骨のへこみが愛犬の今後をマイナスに導くとは限らないため、かかりつけの動物病院と力を併せながら子犬を見守ってあげてください。

 
 
 

以上、
「犬の頭蓋骨にへこみが!何が原因?手術した方が良いの?」でした!
 
本日もお読みいただきありがとうございました!
 
 
 
 

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