階段を昇ってみたはいいものの、愛犬が自分では降りられず悲しそうに助けを求めてきたなんて経験をしたことがある飼い主さんも多いはず!
昇るのは平気なのになぜ降りられないのか不思議ですよね。
愛犬自身で階段の昇り降りを自由にしてもらうにはどうすべきか考えてみましょう!
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愛犬が階段を昇る理由
わんちゃんたちがなぜ自分で階段を降りることができないにも関わらずつい昇ってしまうのか、皆さんは考えたことがあるでしょうか?
そこには次のような理由が隠れているかもしれません!
階段を昇った先に「良いもの」があると知っているから
まず1つ目は、階段を昇った先に普段からお気に入りのくつろぎスポットがあったり、愛犬のおもちゃ代わりになるようなものがあるために昇っているパターンです!
「あそこに行きたい!」「昇った先にあるお気に入りのものをゲットしたい!」という思いでいっぱいなので、その後自分が降りられるかどうかという点は気にしていません。
いわゆる猪突猛進パターンですね!
目的を達成して飼い主さんの元に戻ろう、いつもの部屋に行こうと階段に向かうと、怖くて降りられないことを思い出し、飼い主さんに「助けてー!」と鳴いてアピールするというおちゃめな一面を見せてくれます!
アスレチック感覚で遊んでいるから
2つ目は、活発で遊び好きなわんちゃんによくあるケースです!
階段を昇ること自体はその先に何があるのかな?という冒険感覚で昇れるものの、いざ降りようとすると降り方がわからず困ってしまいます。
階段の先に家族が見えると余計にはしゃいで、階段をアスレチック感覚で勢いよく昇ってしまうことも少なくありません!
飼い主さんと離れたくないから
飼い主さんのそばを離れるのが苦手な分離不安症の傾向があるわんちゃんや、甘えん坊のわんちゃんでは、飼い主さんが移動する先についていきたいあまりに、階段も一生懸命昇っているケースもあります!
症状が重度の子の場合、飼い主さんのそばを離れるだけでパニックになってしまうほどなので、飼い主さんの行く先々すべてについていこうと必死です!
そのため、階段への恐怖心よりも飼い主さんから離れることへの不安が打ち勝ち、たとえ自分で降りることができなくても昇ってしまうというわけです!
階段を昇れば飼い主さんが構ってくれるから
最後は、学習行動によって階段を昇っているケースです。
過去に飼い主さんに構ってほしいと思っていたタイミングで、たまたま「階段から降りられないよ!」とアピールして飼い主さんが来てくれた、抱っこして降ろしてくれたという経験を持つと、その後も「階段に昇った後でアピールして待っているとまた構ってくれるかも?」と行動を繰り返すことがあります!
この場合は、何度も愛犬の要求に従ってしまうと要求吠えの悪化につながってしまったり、「自分の甘えたいタイミングで飼い主さんが構ってくれるのは当然!」と勘違いして、飼い主さんとの関係性が崩れてしまうこともあるため注意が必要です!
犬の体は階段を降りることに向いていない!?
そもそも、わんちゃんの体は階段を降りることに向いていない構造をしています!
4足歩行の犬にとって、体の重心は前方に約6割~7割、後方は3~4割という前がかりな姿勢を保っていることが普通です。
それが階段を降りるとなると、4足歩行で移動する犬にとってみれば、体の前方にほとんどの負荷がかかることになります!
その状態では階段を転げ落ちそうな感覚に陥るため、昇れはしても降りることには恐怖を覚えるというわけです!
また、つるつると滑る階段の表面に対して肉球ではストップが効かず、足元が定まらず滑る感覚が怖いと感じる子も多いようです!
愛犬自身で階段を降りることに慣れさせる方法
階段をついつい昇ってしまう愛犬に対し、毎回のように飼い主さんがレスキュー行動を取るのはなかなか大変ですよね!
とは言っても、愛犬が降りることをためらっていたり、恐怖を覚えているのに無理やり「降りなさい!」と指示することは避けたいものです。
愛犬に自分で階段を降りられるようになってもらうには、
● 鼻先におやつを持っていき、降りる方向に向けて誘う
● 最初は1番下の低い場所から始める
● 階段に滑り止めのカーペットなどを敷いて滑る恐怖心を和らげる
などの練習と対策を繰り返し、階段を降りやすくしてあげるという方法があります!
日本の住宅で室内に設置されている階上と階下をつなぐ階段は、急な傾斜であることが多いため、できれば練習し始める時には屋外にある
・幅が広くて全身を置きやすい
・1段ごとの段差が低い
階段を探して、愛犬が少しでも恐怖を感じにくいパターンのものを使って練習をしてみると良いですね!
1番下の低い段差を1つでも降りることができたらほめる、おやつをあげるといった方法を繰り返していると、自然と慣れてくれたという経験談も多いようですよ!
わんちゃん自身も成功体験を得ると、降りることに対する恐怖心は少なくなるようです!
階段の昇り降りは愛犬の体に負担がかかるので要注意!
階段の昇り降りに適していない犬の体は、体重が極端に前方にかかることで落下や踏み外しによるケガのリスクは高くなると言わざるを得ません!
突発的なケガがなかったとしても、階段の昇り降りで足腰に負担をかけ続けると膝・股関節や背骨に関わる病気を引き起こしたり、実は隠し持っていた骨関節疾患を悪化させてしまうことにつながります!
また、一度でも階段を降りた際に転げ落ちて痛い思いをしたような子は、飼い主さんが思う以上に降りることに大きな恐怖心を抱えている場合もあるため、無理強いはしないように注意しましょう!
「階段を降りるのが苦手…」という愛犬には、階段に近づかなくても済むよう空間を区切ったり、運動は屋外で済ませるなど対策を練ってあげてくださいね。
以上、
「なぜ犬は階段を降りれないのに登るのか?降り方の訓練方法とは?」でした!
本日もお読みいただきありがとうございました!