小型犬の飼育数が多い日本でも、かなりの人気を誇るのがゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーです!
同じレトリバーの名がつく犬種ですが、どちらを飼育しようかと悩んでいる方ならその違いを知りたいはず!
今回は2犬種の特徴をご紹介します!

ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーの外見の違い

どちらの犬種も「レトリバー」の名前がつく大型犬ですが、実はその外見の違いは明らかです!

優しい顔立ちをしているゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーの見た目について、改めて比べてみましょう!

ゴールデンレトリバーの見た目

 

ゴールデンレトリバーの特徴は、何と言ってもクリーム色から金色に輝く長い被毛です!

まっすぐ、もしくはややウェーブがかった被毛は、上毛(オーバーコート)と下毛(アンダーコート)の2重構造になっており、特に下毛は水をはじくようふさふさとした密度の高さを持っています!

これは、ゴールデンレトリバーが水猟犬として、撃ち落とされた獲物を水面から回収する(リトリーブする)役割を果たすために品種改良された歴史を持つため!

また、優美な見た目と同時にがっしりとした骨格も持ち、体格は、
● オス:56~61cm
● メス:51~56cm
ほどになります。

ラブラドールレトリバーの見た目

 

ラブラドールレトリバーがゴールデンレトリバーと比較して大きく違う点は、その被毛の長さです!

ラブラドールレトリバーも水猟犬として活躍してきた犬種ですが、ゴールデンレトリバーと違ってこの犬種は短毛種

2重構造を持つダブルコートの被毛の特徴はそのままに、水に対する体温低下は蓄えた脂肪で防いできました。

また、基本的に名前の通り金色(ゴールド)1色のゴールデンレトリバーに対して、
● ブラック(黒)
● イエロー(黄色…クリーム色から赤茶色まで)
● ブラウン(チョコレート)
といったカラーバリエーションも豊富な犬種でもあります!

体格はゴールデンレトリバーとさほど変わらず、
● オス:56~57cm
● メス:54~56cm
となっています!

ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーの性格の違い

2犬種が日本で人気の理由は、どちらの犬種も警察犬や身体障がい者補助犬、麻薬探知犬といったワーキング・ドッグとして活躍できるほどの頭の良さと、「優しい」と言われる性格にあります!

そんな似た性格や性質を持つ犬種ですが、さらなる違いを探ってみましょう!

ゴールデンレトリバーの性格

 

ゴールデンレトリバーが見せる優しさは、相手によって対応方法を変えられる優しさだと言われています!

例えば、子犬など自分よりも小さい犬や一緒に暮らす人の子ども、大好きな飼い主さんに対して、守るべき相手や信頼する相手だと認識した時には包容力たっぷりに見守り、我慢強く接してくれる傾向があります!

また、基本的には陽気で、どんな人にもサービス精神が旺盛な人懐っこい犬種ですが、白っぽい被毛のイギリスタイプと、より金色の色味が強いアメリカタイプでも性格の傾向が異なるとも言われています!

● イギリスタイプ:おとなしい
● アメリカタイプ:好奇心強めで活発

ちなみに現在の日本で主流なのは、アメリカタイプのゴールデンレトリバーです。

ラブラドールレトリバーの性格

 

ラブラドールレトリバーも人懐っこさやおちゃめさは抜群ですが、ゴールデンレトリバーよりもやや生真面目な性格をしています!

飼い主さんから指示されたことは忠実に守り、ゴールデンレトリバーのようなサービス精神を見せるよりも、任された任務をあくまで遂行しようとする献身的な傾向があるようです!

また、毛色によっても性格の傾向が異なり、
● ブラックやチョコレート:活発で元気いっぱい
● イエロー:どちらかと言えば落ち着いている
と言われています!

しかし全体を見れば活発な性格の子が多い分、体を動かす運動量や、人に飛びかからないようにするしつけにはしっかりと意識を向けてあげたいですね!

2犬種はどんな家庭におすすめ?

 

ゴールデンレトリバーもラブラドールレトリバーも、大型犬でありながらも室内飼育ができる環境があることを重要視してあげましょう!

特にゴールデンレトリバーは、季節に合わせた生え替わりがあるとは言え、その密度の高い下毛のために暑い夏は大の苦手です!

また、2犬種ともにダブルコート(2重構造の被毛)である分、抜け毛は多い傾向にあるため、賃貸の集合住宅の場合は共用部分に被毛が舞い散るリスクを考えておかなければいけません!

この2点を考えるのであれば、被毛が長く、ブラッシングをしても抜け毛が目に見えやすいゴールデンレトリバーは戸建て住宅向けと言えるでしょう。

抜け毛はあれど短毛種であるラブラドールレトリバーは、広い面積が確保されれば賃貸の集合住宅でも飼育できそうです。

そして、2犬種はどちらも、子犬の頃から体を動かすことが好きなタイプです!

お家でのんびり過ごしたいという性格の人や年配の方が多いお家よりは、外でしっかり散歩や遊びをしたり、水遊びが好きなレトリバーの性質に合わせてあげられるような家庭だとなお良いでしょう!

飼育時に注意したい健康のこと

 

ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーを飼育する時には、かかりやすい病気飼育費用についてもあらかじめ考えておきたいものです!

中でもラブラドールレトリバーは食べることが好き!というタイプの子が多く、寒さ対策のためにも体についた脂肪を活用してきた犬種です。

そのため、カロリーオーバーの食事による肥満には特に注意を払ってあげなければいけません!

肥満は、2犬種に多い股関節形成不全という病気を発症・悪化させるリスクを高めてしまうのです。

また、小型犬よりも体が大きい分、医薬品や処置代などの医療費、健康を維持するために必要なごはんやトリミング代金などは高額になります!

あらかじめ「大型犬はお金がかかる犬種である」ということを理解した上で、飼育するかどうかを決めてあげてくださいね!

名前は似ていても別の犬種!お家の環境に合った犬種選びを

 

ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーは名前こそ似ているものの、まったく異なる犬種です!

子犬の頃はどちらもやんちゃですが、年齢を重ねるにつれ落ち着き方やお世話の仕方の違いに気づくことも多いもの!

また、犬種内でも毛色などによって違いがあるほどです!

家族でよく相談して、どちらのわんちゃんを迎え入れるかを決めてみてくださいね!

 

 

 

以上、
「ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーの違いって?見分け方は?」でした!

本日もお読みいただきありがとうございました!