「愛犬が運動不足にならないように」と愛犬をのことを思って行ってあげている運動も、実は方法を間違うとさほど効果が感じられなかったり、ケガのリスクが増してしまいます!
愛犬の体を守り、満足感の得られる運動を行ってあげましょう!
こちらで紹介していきますね!
Contents
犬の運動不足解消にはどんなことが効果的?
犬たちは多少の程度の差こそあれ、本来体を動かすことが好きな動物です!
運動不足によってストレスが溜まったり、筋力が落ちてしまうと、室内でのイタズラ行為や精神的な余裕のなさからくる攻撃行動といった問題行動、老犬の急激な足腰の弱りにつながることもあります。
こういったことを防ぐためには、毎日きちんと運動を行い、愛犬の満足感を満たしてあげることが必要です!
運動では、歩く・立つという動きはもちろん、走る・ジャンプする・伏せる・座る・上るといった一連の動きを、愛犬が頭で「次に何をすればいいかな?」と考えながら取り入れることができるよう、組み合わせてあげることをおすすめします!
複数の動きを組み合わせることと、どうすれば飼い主さんに褒めてもらえるか、自分の望む結果を得られるかを探すことで、ほどよい負荷が愛犬の体にかかり、愛犬にとって効果的な運動となりやすいのです!
こういった動きは、
● 散歩
● アジリティー(犬の障害物競技)
● ドッグダンス
● エクササイズ
● 遊び
の中でぜひ取り入れていきましょう!
間違った運動の仕方
運動のメニューを考えてあげる時に注意しなければいけないのは、
● 愛犬が「したい」運動
● 愛犬が「できる」運動
● 飼い主さんが「してあげられる」運動
のバランスが取れているかどうかということです!
この3つのバランスのどれかが崩れてしまうと、愛犬か飼い主さんのどちらかに必ず無理が出て、運動を続けられなくなるリスクが発生します!
ここからは、そのバランスが崩れてしまう状況とはどんな場合かを探ってみましょう!
1.愛犬が求める運動量ではない
「犬ならこれくらいの運動量が必要だろう」
と飼い主さんが思い、良かれと思ってしている運動が、実は愛犬にとっては過剰な運動量になっている可能性があります!
例えば、子犬期ではその好奇心旺盛な様子からたくさん遊ばせてあげたい所ですが、子犬が遊ぶままに区切りなく長時間続けていると、逆に疲れすぎて体調を崩してしまうといったことも起こり得ます。
また、小型犬でさほど丈夫な骨格でない子に対して、全力疾走をたびたび行わせたり、飼い主さんが自転車に乗ったまま引き運動を行うといったことは過剰な運動になりがちです!
そして、過剰な運動とは反対に、
「もうこれ以上の運動は必要ないかな?」
と理由なく運動の制限をかけてしまう場合では、愛犬の運動不足やストレスにつながるケースもあります!
老犬期でゆっくりとしか歩けないという状況や、認知症によって散歩が楽しめているかどうか表情からはわからないという場合でも、
● 動くことで関節の動く範囲を保つ
● 筋力の低下をできる限り防ぐ
● 室内だけでは得られない刺激を五感で得る
ことができます!
愛犬が動けるうちは、たとえゆっくりだったり、一度に短時間しか行けなくても、運動を続けてあげることで求めているであろう運動量を満たしてあげましょう!
2.抱えている病気を悪化させてしまう
運動方法の変更が求められるとすれば、それは愛犬が病気を抱えている場合です。
今までと同じ運動をすることで、発症した病気が進行したり、体調を崩してしまう可能性があるのであれば、その運動方法は間違ったやり方であると言わざるを得ません!
しかし、運動をすべて取りやめなければいけないというケースはかなりまれです。
方法を工夫すれば、愛犬の抱えている病気に配慮しつつ、愛犬も楽しめる運動方法はきっとあるでしょう!
膝や股関節、背骨に負担をかけてはいけない子の場合は、足腰に負担がかかりすぎる動作を避けながら運動をさせてあげましょう!
特に、体重の負荷がかかりやすい
● 2本足で立つ
● ジャンプする
● 段差を上り下りする
● 全力疾走する
といった動作は止めてあげることが大切です。
心臓が悪い子の場合は、室内から屋外へ出る時の寒暖差が血管を急激に収縮させ、心臓病の悪化原因になりがちです!
特に冬はその差が激しいため、室内でできる運動をメインに切り替えてあげることをおすすめします。
3.ケガをするリスクが高い
愛犬の運動内容を考える時には、ケガのリスクが高まるものではないかも考えておきたいところです!
先ほど少しお話しした自転車での引き運動は、確かに飼い主さんは歩くことが少なく済みます。
しかし、愛犬にとっては「止まりたいのに止まれない」ので引っ張られ過ぎること、大型犬の場合は飼い主さんの自転車が引っ張られて転倒してしまうといったリスクをかなり抱えてしまいます!
不意の時にリードを使って愛犬の行動をコントロールしてあげることもできないので、自分以外の人や通行する自転車・自動車との事故に発展するリスクもあります!
また、愛犬の運動スキルに見合わない運動をさせることも、思わぬケガの原因になります!
例えば、「アジリティに挑戦してみたい!」と思っても、ボーダー・コリーのような俊敏な動きを得意とする犬種と、パグやブルドッグのような短頭種で、激しい運動が呼吸器に負担をかけてしまう場合では、その運動方法がぴったりかどうかは一目瞭然ですよね!
運動している途中で「疲れたー!」と集中力を切らしてしまった途端、転んでしまったり物にぶつかってしまうことで、骨折や打撲といったケガにつながることもあります!
そのため、愛犬の体に負担にならない運動方法を探してあげることはとても大切です!
愛犬の運動を行う時に確認すること
このように、間違った運動方法を取り入れないためにも、
● どんな動きならしても良いか
● 運動後の愛犬の様子はどうか
● 周囲の迷惑になる運動ではないか
ということはしっかりと確認した上で行いましょう!
→犬の一日の運動量の目安ってどれくらい?今さら聞けないシリーズ!
愛犬が満足していなければその運動以外の方法を取り入れるか、その運動にプラスアルファの要素を取り入れて運動内容を進化させてあげることも必要です!
また、病気を抱えている犬と暮らしているなら、治療方法だけでなく、毎日の暮らしの中で気をつけるべき動作や運動方法を獣医師にぜひ確認しておきましょう!
現在の愛犬の病状に合わせて獣医師はアドバイスしてくれるはずですよ。
愛犬と飼い主さんどちらもが楽しんで行える運動を
運動不足解消のためとは言っても、飼い主さんにとって時間的・金銭的に取り入れることが難しい運動方法は、愛犬が楽しめても飼い主さんが楽しめませんよね。
そもそも犬にとっては、一緒に過ごす信頼する飼い主さんが楽しそうな様子でいることも、運動を楽しめる要素の1つになります!
一緒になって「楽しいね!」と笑える時間を運動の中で持つことで、愛犬と飼い主さん両方の満足度も大きく上がることになります!
ゆっくりした時間を楽しみながらするお散歩、一緒に大きく体を動かすアジリティやドッグダンス、ボール遊びなど、運動の種類は何でも構いません!
犬と飼い主さんが安全に、ケガや病気による心配なく行うことができる運動を、ぜひ探してみてくださいね!
以上、
「犬の運動不足解消のための運動、間違ったやり方で行っていませんか?」でした!
本日もお読みいただきありがとうございました!