あれ?うちの犬の様子がなんか変。。。
もしかしたら腹痛かも?
実は人と同じように時にはお腹を壊すこともあるのです!
ここでは、いわゆる消化器症状と呼ばれる腹痛のきっかけや、腹痛を訴えている時の行動パターンをお伝えします!
Contents
犬にも腹痛はある?
下痢や便秘でお腹が苦しい時、私たち人では、ごはんを食べられなかったり、元気が出なかったり、さらには歩くのすらも辛くなったりしますよね?
犬たちも同じように、下痢や便秘を含めたさまざまな症状と一緒に、お腹の痛みに苦しむことがあります!
痛みが強かったり長く続くと、それだけで気持ちが落ち込んだり、次に行動する気力までなくなってしまいます!
「痛い!」のしぐさを早く発見し、その原因と治療方法をできるだけ早く見つけてあげましょう!
腹痛を引き起こす原因
お腹の痛みを引き起こす理由・病気はたくさんあります!
代表的なのは、消化不良からの胃腸炎です!
いたずら癖の強い子だとゴミ箱あさりをしてしまったり、イベントが多い時期になると飼い主さんからもらう「特別」な食べなれないごはん・おやつを食べておなかがびっくりしてしまうことが!
いつものごはんから別のごはんへの切り替え時にも、お腹の消化が追いつかず下痢をしてしまうこともあります。
そして、激しい下痢や嘔吐・腹痛を引き起こすもので多いのが急性膵炎!
様子を見れば見るほど急激に衰弱し、命に関わることもあります!
他にも、誤食による腸閉塞、大型犬に多い胃捻転、そして死因ナンバーワンになっている腫瘍などでも腹痛を引き起こすため、その原因をしっかり追究するには獣医さんによる診察が必要になります!
お腹が痛い!犬はどんな行動をとる?
実際にお腹の痛みを愛犬が訴える時には、いくつかのポーズや行動をとることが多いため、愛犬の日々の健康チェック・観察の中であわせて見ておきましょう!
犬がお腹の痛みを訴えている時に多いのは「祈りのポーズ」と呼ばれる態勢!
寝起きに伸びをするように体を伸ばす姿勢をとります!
また、他にも
・何度もトイレに行きしぶり便をする
・お腹を触ると力を込めて硬くする
・お腹を触ると怒る、嫌がる
・体を丸めてじっとして動かない
・食欲の低下or不振
・呼吸が荒い
といった兆候を示していないかもよく見ておきましょう!
激しい痛みになればなるほど行動範囲は狭くなり、じっとしたまま呼吸を荒げたりうつろな目で動けなくなることが多くなります。
お腹を痛がっている時の対処法
お腹を痛がっている愛犬を見つけたら、どのような経過をたどってその状態になったのかを思い出してみましょう!
動物病院に行くとしても、様子を見るとしても、その子の状態をしっかり把握できていないと、電話で獣医さんに相談しようとしてもなかなかうまく伝えられません!
1. 愛犬の様子を時系列に整理
まずは腹痛を示すしぐさと共に、どんな消化器症状があるかを整理しましょう!
下痢ひとつとってみても、泥っぽい、水っぽい、形はあるけど拾えないくらいの軟らかさ…など、いろいろな状態があります。
あわせて頻度も確認してみましょう!
1日に数えられないくらい何度も少量頻回の下痢をする、下痢は1日1回だが数日続く…など、症状が始まってからどのように出ているのか、頻度を確認することで大腸性の下痢か小腸性の下痢かといった判断の指標になることがあります。
また、便の色も、茶色・黄土色・黒色・赤混じりの茶色など、血が混じった便かどうか、いつもと異なる色をしていないか見てみましょう。
鉄臭い、いつもより腐敗臭がするといった臭いの変化もあれば、一緒に見ておくことで動物病院での診察・獣医さんとの受け答えもスムーズになります!
他にも、同時に嘔吐・元気消失・食欲低下などの症状が出ていれば、それが同じ時期に起こり始めたのか、それともどちらかが先だったのかという時系列も整理してみてくださいね!
2. 動物病院に連れて行く
形が崩れた軟便を1回して、その時はお腹を痛そうにしていたけど、ある程度の元気は残っているし…翌日には元気も食欲もいつも通り、次の便は元の良い状態に戻った!ということであればその後も様子見で良いでしょう。
しかし、症状の程度が激しかったり、2日以上続くのであれば、早めに動物病院へ行くことをお勧めします!
下痢や嘔吐を繰り返している場合、体に必要な水分がどんどん出て行ってしまい、体は脱水状態に陥りやすくなります!
また、食べてもその栄養を上手に吸収できない環境であれば、体はエネルギーを作れず衰弱し、元気はどんどんなくなっていきます。
急性膵炎のような場合、重症化すればするほど回復から立ち直るのも遅くなり、時には命に関わることも!
胃捻転や腸閉塞では緊急を要するため、お腹の張りが強かったり、動けないほど苦しそうであれば様子を見ずにすぐに病院へ連れて行きましょう!
また、子犬や老犬では特に下痢や嘔吐が続くだけでも重症化しがち。
免疫力・抵抗力の弱いライフステージの子の場合は、早めの対処を心がけてください。
3. 胃腸を休ませる
腹痛の原因が胃腸炎や膵炎であれば、一旦お腹を休める必要が出てくる場合もあります。
腹痛とそれに伴う症状の程度によっては入院になったりすることもありますが、その日のうちに帰宅できた場合、絶食指示や減食の指示が獣医さんから出たら、たとえ愛犬が欲しがったとしてもお腹を休めるようにしましょう!
人がごはんを食べている時においしそうな匂いにつられる子も中にはいますが、ここで急にごはんを食べてしまうと、せっかく治まりかけた嘔吐や下痢が再発してしまうことも考えられます。
便秘による腹痛など、詰まりが取れて食欲が上がった時ならぜひごはんは食べてほしいものですが、嘔吐や下痢で苦しんでいた子であれば短期間ごはんを食べず胃腸を休ませてあげましょう!
4. 消化の良いごはんのあげ方に変える
胃腸炎・膵炎発症時など、時には獣医さんから処方されれば療法食を選択することがあります。
多くは消化しやすいごはんで、脂肪分を抑えていたり、ふやかしやすい形状だったりするもの。
お腹の調子が本調子に戻るまで、いつものごはんをお休みして短期間療法食を選ぶのも良いでしょう!
自宅のごはんで継続していくのであれば、ドライフードの場合はお湯でふやかしてからあげると消化する時の負担が減らせることがあります。
特に、胃腸を休ませた後のごはんはその子のその時の状態によって、いつもあげる1日量の1/3~1/2程度を、少量ずつ1日3~4回にわけてあげることから始めてみましょう!
1日量に戻すまでに2~3日程度の時間をかけてみるとより胃腸に優しくなりますよ♪
お腹の痛みは油断大敵!
お腹の痛みはただの消化不良だけでなく、重篤な病気が潜んでいることがあります。
連続していなくても断続的に続いたり、少しずつでもその頻度が増えてくるようであれば、何らかの慢性疾患につながっているか、腫瘍の可能性も考えられます。
気になる症状があれば早めに詳しい検査に進んでみましょう!
早期に見つかれば治療方法の選択肢も多くなり、愛犬に負担の少ない治療方法・治療期間を選べる可能性が高くなります!
お互いに笑顔で過ごすため、ふだんから愛犬の様子をこまめにチェックしてあげてくださいね!
以上、
「犬が腹痛になった時の対処法!その原因と行動パターンとは?」でした!
本日もお読みいただきありがとうございました!