子犬がだんだんと成長していく中で、気づけば始まっていることが多い歯の生え替わり。

いつから始まるのか、歯の生え替わり方は人とは違うのかなど、意外と知らないことも多いですよね。

今回は犬の歯の生え替わりについて飼い主さんが知っておきたいことをお話しします!

子犬の歯の生え変わりはいつ頃?

 

皆さんが子どもの頃に経験したように、犬も乳歯から永久歯へと歯が生え変わる動物です!

子犬期は体も心も大きく成長をする時期であり、小型犬~中型犬であれば生後12ヶ月齢頃、大型犬・超大型犬であれば生後18~24ヶ月で成犬となります。

歯の生え変わりはその過程で起こり、日本で多い小型犬では生後4ヶ月頃から始まります!

性成熟が完了する頃に歯の生え変わりも終わることが多く、小型犬では生後6~7ヶ月頃を目安にするのが一般的です!

犬の歯の生え変わり方

 

犬の歯は、上下左右合わせて
切歯(1番小さな前歯):12本
犬歯(尖っていて長さのある歯):4本
前臼歯(手前の奥歯):16本
後臼歯(歯の並びで最も奥にある奥歯):10本
4種類・42本に分かれています!

対して子犬の頃は、
乳切歯:12本
乳犬歯:4本
乳臼歯:12本
3種類・28本となっていて、いわゆる成犬で言う後臼歯はありません。

乳歯から永久歯への生え変わりは、前歯である切歯から始まり、犬歯・臼歯と手前から奥に向けて順に行われていきます!

小さな乳歯は生え変わっている最中に子犬が飲みこんでしまっていることも多く、気づいたら永久歯になっていたり、抜けた乳歯が見つからないことも多いものです。

たとえ飲みこんでしまっても健康上問題はないため、心配しすぎないようにしましょう!

さらには、生え変わる頃には、口の中の違和感から甘噛みや家具・日用品・おもちゃを噛んでボロボロにしてしまう行動を見せることも多く、飼い主さんの中には「いたずらや問題行動が増えてしまった!」と感じる人も少なくありません!

この頃には噛んでも良いおもちゃとダメなものの違いをきちんと子犬に教え、歯の生え変わりを見守ってあげることが必要です!

歯の生え変わり時に起きやすいトラブル

 

歯の生え変わりが順調に完了すれば良いものの、中には気になるトラブルや症状が見られることもあります!

愛犬の歯が生え変わる時には、かかりつけの獣医さんと一緒に問題なく永久歯が生えそろっているかを確認すると安心です。

生え替わる時に出血している

乳歯が抜けたタイミングで、噛んでいたおもちゃや家具に血が付着していることはよくあります。

この場合、抜けるべきタイミングで抜けた乳歯跡からわずかに出血しているだけなので、無理に止血しようとする必要はありません

出血自体はすぐに止まり、子犬にとっても気になるような痛みはほぼないため、飼い主さんは安心して大丈夫です!

歯の本数が足りない

短頭種や小型犬でよく見られることが多いのが、永久歯として生えるべき歯の本数が足りないというもの。

生えるべき歯自体がない場合を「欠歯」と呼び、歯茎の中に埋もれたまま出てきていない状態の永久歯を「埋伏歯」と呼びます!

欠歯の場合は矯正しようと思っても元々生えてくるはずだった永久歯自体がないため、基本的に何もすることなく様子を見ます!

対して埋伏歯の場合は、数年かけて埋もれた歯の周囲に嚢胞ができ、顎の骨が破壊されて痛みや骨折しやすくなる可能性が考えられます!

そのため、早い段階で見つかればうまく生えるように矯正したり、場合によっては病的に重い状況に進行する前に抜歯してしまうことが必要になるケースもあります。

歯が二重に生えている

通常、歯が生え変わる時には乳歯が抜けた後に永久歯が生えてくるものですが、長く根っこが深い犬歯は、まず乳犬歯の横に永久歯の犬歯が生え始めて、乳犬歯が抜けた後から横にずれるようにして正しい場所に収まるように生え変わります。

しかし、小型犬では乳犬歯がいつまでも抜けないまま2本同時に並ぶように残ってしまうことがよくあり、酷い時には犬歯以外の乳歯も残って折り重なるように歯が生えてしまうこともあります!

このように乳歯がいつまでも残った状態を「乳歯遺残」と呼び、そのままにしておくと

● 噛み合わせが悪くなる(不正咬合)
● 歯がまっすぐに生えず内側・外側に向けて歪んで生える

といった状況を引き起こし、密接した歯の間に歯垢が溜まりやすくなったり、口がぴったり閉じずに乾燥してしまうことから、若い頃に重度の歯周病を発症するリスクが増してしまいます

また、収まるべきところに永久歯が収まっていないと、ずれた場所に生えた歯の先端(主に犬歯)が唇や口の中の粘膜を常に傷つけてしまう二次的なトラブルを引き起こす可能性もあるのです!

乳歯遺残が起こったら

小型犬に多い乳歯遺残は、将来的に口の中の健康を損なうものでしかありません

そのため、ほとんどの動物病院では、生後6~7ヶ月頃の去勢・避妊手術の際に同時に乳歯抜歯の処置を行うことがほとんどです!

しっかり根元が残ってぐらついていない歯を抜くため、起きている状態で行えば子犬の心に大きなトラウマと痛みを与える危険があり、全身麻酔下で行ってあげる必要があります。

早い段階で乳歯抜歯を行っておけば、歯の噛み合わせの悪化や歯垢・歯石の付着しやすさを抑えることができるため、子犬期のうちに行ってあげましょう!

歯の健康は全身の健康につながっている!

 

歯の生え方が悪く、乳歯と永久歯が混在している環境は歯周病を引き起こしやすくなるのは先ほどご紹介した通りです。

重症化した歯周病は歯を支える骨を溶かし、鼻の穴や目の下に穴が開いて貫通してしまったり、顎が骨折して満足に食事を取りづらくなったりと、愛犬の生活の質をぐっと落としてしまうことにつながります!

また、歯周病菌が血流に乗って全身を巡れば他の臓器にも影響を及ぼすとされ、愛犬の寿命を縮めてしまう可能性だってあるのです!

愛犬の歯がきちんと問題ない生え変わり方をしているどうか、子犬期の体の成長を見守るポイントの1つとして、しっかりと観察を続けてあげてくださいね。

 

 

 

以上、
「犬が歯の生え変わりで出血?生え変わる順番は?歯が二重に生えたら?」でした!

本日もお読みいただきありがとうございました!