大切な家族である愛犬の死は、飼い主である私たちに大きな悲しみや衝撃をもたらします!
時にはそれがペットロス症候群として現れることもあり、犬がいかに家族の一員だったかを痛感することになります!
今回は愛犬が亡くなった時の心の整理の仕方についてご紹介します!

Contents

ペットロス症候群ってなに?

近年ペットとのお別れをした後に、悲しみやストレスが長期間続き、心と体のバランスが保てなくなる「ペットロス症候群」に陥る人が注目されています!

犬は医療の発達や関係性の変化から、より長生きで、番犬ではなくより身近な存在として人と暮らす伴侶動物となりました!

犬に求める役割が、「家を守る門番」から「人の心に寄り添う家族」に大きく変化してきたのです!

それだけ身近な存在の犬と長い間一緒に暮らし、死別すると、人は悲しみをうまく消化できないまま立ち直れないケースも目立ってきました!
大切な存在と別れて悲しみに暮れるペットロスは当たり前のことで、きちんと飼い主さん自身が向き合うべき時間です!

しかし、それが長引き、心身に不調をきたしてしまうペットロス症候群は、放置できない・解決しなければいけない問題です!

 

愛犬を亡くしたらどんな心の状態になる?

愛犬を亡くすと、最期の状況や経過によって、飼い主さんには様々な心理状態が訪れることになります!

1. 覚悟していた死

ガンや内臓疾患、老衰など、ある程度今後の見通しがあり、看護や介護の中で「そろそろかもしれない」と死を覚悟していた飼い主さんでも、ペットロスは起こります!

・混乱(パニック)
・受容…悲しみをあらわにする
・家族で慰め合う…「頑張ったよね」「えらかったね」、思い出を語り合うなど

次にあげる2つの死に比べれば心の準備や整理はしやすいと思われていますが、いざ亡くなるとやはり心に衝撃が走ります!

ただ、「亡くなるまでにできることはないか」と看護や介護の方法を探り、「やりきった!」と言える飼い主さんがこの中に多いのも事実です!

そのため、愛犬の最期を看取った時には、悲しみをストレートに口にしたり、家族と共有できるケースがかなりあります!

2. 予期していない死

「亡くなるかも」とは思っていても、病状の急変など、飼い主さんが思った予想よりも早く最期が訪れてしまった時には、覚悟していた死に比べて動揺はとても大きくなります!

・混乱(パニック)
・怒り、激怒…「なんでうちの子はこんなに早く亡くならなければならなかったの!」
・否定…「自分の看護方法/この治療方法は間違っていたんじゃないのか?」
・興奮
・変様態…いつもは穏やかな人が激しく取り乱し怒るなど人柄が変わる様子

この場合、飼い主さんは怒りや混乱をぶつける先がわからず、獣医師や動物病院、家族に対してそのパニックをぶつけてしまうこともあります!

3. 突然の死

病気や老衰などではなく、突然の事故(交通事故など)や内因性の突然死で予想していなかった最期の別れを迎えてしまった時は、静かに、けれどもとても大きなショックを飼い主さんにもたらしてしまいます!

・混乱(パニック)
・無感動…頭が真っ白で何も考えられない
・激しく拒絶…「亡くなったなんて絶対に嘘だ!」
・オウム返し…言われたことを繰り返すだけで頭では理解していない

誤食や自分の車で愛犬をひいてしまったなど、自分自身や家族が関わって愛犬の死が引き起こされた場合にはなおさら他者が慰めがたいショックが襲います!

こういった最期における3つの状況次第で、飼い主さんのペットロス症候群に陥るリスクや期間も変化してしまいます!

 

ペットロスは男性や子どもにも起こる

家族の中で愛犬のお世話をする時間が長いのは、お母さんだとよく言われます!

そのため、毎日他の家族より濃密に触れ合う時間が長いことから、ペットロスは女性がなる印象を持っている人もいます!

しかし、ペットロスになる条件は触れ合った時間の長さではなく、犬に対してどんな気持ちを抱いていたかの方が重要です!

例えば、なかなか普段は仕事で時間が取れないお父さんでも、遅くに帰宅した時に迎えてくれる愛犬が、大きな心の支えになっていたかもしれません!

絆が深かったり死が突然だったりすると、その分愛犬の死に大きなショックを受け、心はパニックになってしまうのです!

ペットロスを乗り越える4つの方法

愛犬の死を迎えた後、たとえショックを受けたとしてもきちんと愛犬を見送ることができれば、ペットロスの悲嘆のプロセスはだいたい1~2年で終わりを迎える(気持ちが落ち着く)ことが多いものです!

いわゆる「喪中」という言葉に代表されるように、失った存在を認めて立ち直るまで一定の期間をかけることは当たり前のことで、これはペットロス症候群ではありません!

しかし、愛犬とのお別れの時間がうまく持てず、悲しみの吐け口がなかった時には、立ち直るまでに通常以上の期間が必要になったり、飼い主さんが精神科や心療内科にかかるほどのペットロス症候群に陥ってしまうことがあります!

ペットロス症候群に陥らないためにも、ペットロスを上手に乗り越える方法を探ってみましょう!

1.ちゃんとお別れをする

愛犬が亡くなった時に重要なのは、きちんと葬儀や火葬を行い、お別れのプロセスをたどることです!

一旦火葬されて灰になってしまうと、愛犬の毛の質感に触れることはもうできません。。。

そのため、季節や気温が許して遺体の損傷が進まなければ、慌ただしく葬儀をせずに、あえて2日ほどお別れの時間を取ってもいいでしょう!

・心ゆくまでなでる
・思い出として毛をカットして置いておく
・お別れを言いたいと言ってくれる人を招く

自分が後悔しないように、顔を見て、なでて、愛犬との最期の時間を過ごしてください!

2.悲しいことを我慢しない

特に男性に多い傾向がありますが、涙を流したり、悲しいという気持ちを封じ込めてしまうのは避けましょう!

愛犬が亡くなった時にはたくさん泣いて、感情を抑えつけないようにします!

自宅の中だけで構わないので、泣ける時に思いっきり泣いて悲しんでおくというのは、気持ちの整理をする第1歩を踏み出すことでもあります!

3.身近な人に悲しみを打ち明ける

ペットロス症候群に苦しんだ人の多くは、「誰にも悲しみを打ち明けられなかった」と悩んでいた傾向が強いという報告があります!

できれば身近な家族と話せるのがいつでも話せて良いのですが、時には逆に家族には言いにくいという人や、近くに家族がいないという飼い主さんもいるでしょう!

そんな時には、親しい動物病院のスタッフや、仲の良い飼い主さん仲間でも良いのです!

愛犬が亡くなって悲しい気持ちを、整理された言葉でなくても吐き出してみることも大切です!

4.自分が納得できるまで愛犬を悼む

 

愛犬を亡くした時には、後悔や喪失感など、いろいろな感情を抱えることになるでしょう!

そんな時には、愛犬を思い出して向き合う時間を作ることをおすすめします!

・49日や月命日のタイミングに合わせて愛犬を悼む
・日記を書く
・愛犬の良いところ・好きだったところを書き出す
・愛犬に向けて手紙を書く
・愛犬の使っていたグッズの整理をする

こういったことを行いながら、どこかで区切りを作ってみることも必要です!

1年後、2年後の愛犬の命日の頃に、「自分の気持ちはどう変化したかな?」と穏やかに振り返ることも冷静になれておすすめです!

最後に、とても有名ですが、「虹の橋」というお話をご紹介します!

もしも愛犬を亡くしてしまった飼い主さんがこのページを読んでいたら、ぜひ一度愛犬を悼む時に聞いてみてください!

新しい犬を迎えることを焦らないで

 

ペットロス症候群を乗り越えたいと思い、他で聞いた話などから新しい犬を迎え入れようとする人もいるかもしれません!

実際に、先代の犬が亡くなってから3か月以内に新しい犬を迎え入れることができた人の場合、ペットロス症状が早期に和らいだというデータもあります!

しかし、ここで大切なのは、本来犬と家族になるのはペットロスを乗り越えるためではないということです!

ましてや自分以外の家族とも一緒に暮らしている場合、もしかしたらその家族は言葉にできていないだけで、新しい犬を迎え入れる心の準備ができていないかもしれません!

「あの子を思い出して苦しい…」
「新しい子をみんなと同じようにかわいがってあげなきゃいけない」

そんな風にペットロス症候群に静かに苦しんでいる家族に思わせることになっては、一緒にいる家族にとっても、新しく迎え入れた犬にとっても、どこか重苦しい環境になってしまいます!

もしも新しい犬を迎え入れるなら、家族みんなの心の準備ができ、きちんと意見を聞いてから迎え入れてあげましょう!

新しい犬を迎えたから確実にペットロス症候群が和らぐとも限りません!

愛犬との思い出を大切にしながら、ゆっくりと新しい縁を探してみてくださいね!

 

 

 

以上、
「愛犬の死!次の犬を飼う以外にできるペットロスを乗り越える4つの方法!」でした!

本日もお読みいただきありがとうございました!

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