愛犬のストレスサインを私たちはどこまでその気持ちを読み取ってあげているでしょうか?
このサインを理解すると、色々な場面で愛犬がストレスを感じていることに気付くことができます!
今回は、愛犬が見せるストレスサインと行動の変化を解説します!
飼い主さん必見です!
Contents
犬が見せるストレスサイン
皆さんの愛犬がストレスを感じた時に、どんな仕草・行動をとっているかわかるという人はどれくらいいるでしょうか?
「嫌だな」「緊張するな」「怖いな」
と愛犬が感じた時には、犬たちは表情や行動で様々なストレスサインを実は出しています!
ここでは、そのポイントについて紹介していきます!
行動から見るストレスサイン
人がストレスを感じた時にそわそわしたり、足を組み替えたり、腕を組んだりという行動が見られるように、犬たちも緊張して落ち着かない時には独特の行動を見せてくれます!
・しきりに唇をペロペロとなめる
・人にべったりくっつく
・前足を上げる
・後ろ足で体を掻く
・あくびをする
・相手にマウントする
・体をブルブルと震わせる
・自分の体や相手の体をなめ続ける
・地面の匂いをかぐ
犬たちにとって無意識的に行動しているものもあれば、恐怖や緊張を覚える相手に対して
「ちょっと落ち着いてくださいよ…」
とあえてアピールして出している行動でもあります!
こういった行動を取っている時には、次に紹介する表情のサインも一緒に確認してみてください!
表情から見るストレスサイン
私たち人も嬉しい時・悲しい時・怒っている時・不安な時、状況に応じていろいろな顔つきをしますよね?
犬たちも表情を変えて、「自分は今ストレスを感じているんだよ」と私たちに教えてくれます!
・くじら目(白目が三日月状に見える)
・ピエロのような口(笑っているように見える顔)
・眉間にしわが寄る
・耳がピンと前向きに立って警戒態勢になる
・耳が横や後ろに倒れる
・目を細める、瞬きをする
行動と一緒にこういった表情が見られたら、「負荷がかかっているのかな?」と愛犬の周囲の状況を一度確認してあげましょう!
犬がストレスサインを見せるワケ
犬は社会性が高い動物です!
古くから群れで暮らしてきた動物のため、自分と相手がうまくやっていけるように
「自分が相手に伝えたいことをボディランゲージで示す」
ということに長けた動物と言えます!
つまり、
愛犬がストレスを感じた時に見せる仕草には、
「大丈夫!落ち着くんだ自分!」
「ちょっと一旦止めない?」
「それ以上何かするならこっちだってやってやるぞ!」
という意味合いを含み、自分自身を落ち着かせ、相手の行動を抑止するための意思表示に使っているわけです!
・体の動きを止める(フリーズ)、動作をゆっくりにする
・遊びのお辞儀(プレイバウ)の姿勢をとる
・尾を下げたまま振る
・飼い主さん同士のケンカの時などに二者の間に割り込む
・お座りをする、伏せをする
・顔をそむける
・体の向きを変える
こういった不要な争いを避けるための犬たちの合図を「カーミングシグナル」と呼び、トレーニングや動物病院での診察でも役立てられています!
例えば、飼い主さんに怒られた時にもよくその行動を見せていますよ!
飼い主さんは愛犬が示す争いを避けたいというサインを理解して、接してあげなければいけません!
愛犬が嫌だなと思っていることから遠ざけてあげたり、他の人や犬へ攻撃する前に愛犬を止めてあげる必要があるというわけですね!
ストレスに気づけないと愛犬はどうなる?
愛犬がきちんと自分の意志表示をしているのに飼い主さんが読み取ってあげられないと、愛犬と、周囲の人・犬の関係性が悪化することにもつながりかねません!
ストレスを放置することで、愛犬が思いもよらぬ行動をとったり、心理的・身体的に大きな影響を与えてしまうことになってしまいます。
ここでは、ストレスが溜まり、それが爆発した際の犬の行動について紹介していきます!
問題行動
1.攻撃
過度なストレスを感じると、愛犬も闘うための準備をします!
・ワンワンと大きな声で吠える
・歯をむき出す
・首の後ろや背中の毛が逆立つ
・奥歯が見えるように口角を引き上げる
・恐怖で固まって動けなくなる
・人の後ろで小さくなる
・隠れる
重心が後ろに寄っていれば恐怖ゆえの防御よりの反撃ですが、前のめりな姿勢を取っている強気な子の場合は、相手を追ってまで攻撃することもあります!
咬傷事故は動物病院にかかるケガの理由としても多く、また、他の飼い主さんとのトラブルにもなるため防がなければいけません!
2.ストレスの吐け口をいたずらに転換
何度も心や体にストレスを受けて発散できないでいると、お家の中でのいたずらで解消しようとする子も出てきます!
部屋の中のものを噛みちぎったり散らかす、トイレを失敗するといった飼い主さんが頭を抱える行動を始めることもしばしば!
・なでたり声をかけたり愛犬とコミュニケーションする時間を増やす
・運動量を増やして気持ちをまぎらわせる
・ストレスの根本的な原因を愛犬から取り払う
といった対策が必要になってしまいます!
体調の悪化
恐怖や緊張を感じる状態が長く続くと、「病は気から」とでも言うのか、体の中のいろいろなバランスが崩れて体調を崩してしまう子も!
原因がわからない嘔吐や下痢、食欲の低下などが見られたら要注意!
・苦手な人が一緒に暮らすようになった
・家の周りで大きな工事の音が聞こえるようになった
・飼い主さんと接する時間が減った
など、愛犬がストレスを抱える環境になっていないか、しっかりと確認してみましょう!
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心理的なトラウマ
軽度のストレスサインであれば、自分なりに解決方法を探りながらもその場で対応することも可能なことが多いでしょう!
しかし、ストレスを感じる場所に頻繁に行かなければいけなかったり、極限の攻撃行動を示さなければいけない状況に陥った場所などは、
「愛犬にとってもう二度と行きたくない場所」
として記憶されてもおかしくありません!
そこに向かう前からストレスサインを示したり、落ち着かない様子になったりと、愛犬の心に大きな傷を残してしまうこともあります!
愛犬がストレスを感じていて、もしもその場にいることが必須ではないのであれば、愛犬をその場から離してあげることも飼い主さんとして必要な行動です!
愛犬の仕草に普段から注目しよう!
愛犬がストレスを感じている時には、「気づかぬうちに…」と思いがちです!
ですが、普段から犬たちは私たち人に対してもいろいろなボディランゲージで意思を示してくれています!
それを読み取れるかどうかは、
・飼い主である私たちが読み取ってあげたいと思っているかどうか
・実際にストレスサインとはどんなものかを知っているかどうか
にかかっています!
ストレスは必ずたまるものです!
0にはできません。
ある程度のストレスは問題ありません!
ですが、毎日穏やかに暮らせるように、愛犬のサインを見逃さず、その時の彼らの気持ちに合った行動をしてあげてくださいね♪
以上、
「犬がストレスを溜めた時にする行動やサインって?飼い主さん必見!」でした!
本日もお読みいただきありがとうございました!