子犬から成犬に成長する時、愛犬について私たち飼い主がその変化に対応してあげる必要がある場面も出てくることかと思います。
そもそも子犬期と成犬期の違いとはなんでしょう?
愛犬のライフステージについて考えてみましょう!
Contents
犬のライフステージ
世界では非公認犬種も含め700~800種もの犬種がある犬!
私たちの愛犬も、まだまだ守られるべき子どもと言える時期から、年齢を重ねて大人、そして老齢期へと徐々に段階を踏んでライフステージを歩んでいきます。
犬のライフステージを考えた時、大きく年代をわけると
・子犬期
・成犬期
・老齢期
となり、さらにそれぞれの時期でより細かく分類することもできます!
子犬の頃は生まれたばかりの頃から離乳期、社会化期を挟みながら成長期を経て、やがて成犬期と呼ばれる大人に近づいていきます!
子犬から成犬に成長する頃
それでは、大人とも言える成犬期に至るまでに子犬たちはどんな成長をたどるでしょうか?
まずは子犬の成長過程について考えてみましょう!
子犬はどのように成長するか
子犬の頃はなんといっても体を大きく成長させ、喜怒哀楽の感情を発達させるお勉強の時期とも言えます!
心の成長に大切なのは社会化期と呼ばれる時期です。
生後1~3か月頃のまだまだ体が作り上げられていない時期から、子犬たちは自分以外のものに対する刺激に感情を揺り動かされ始める頃!
この時期から成犬期に至るまでに、いろいろな物事に対する対処法を身につけていきます!
そして、見た目にも明らかになる大人への道は、体の成長です!
子犬の頃の成長期は、しっかり食べて、寝て、運動することによって、骨格や筋肉などをしっかりと作り、びっくりするほどのスピードで体を大きくさせていきます。
よく「家に来た頃は両手に乗るくらいのサイズだったのに!」という言葉がありますが、小型犬であれば生後4か月齢前後で、成犬になった時の約半分の体重にまで急激に大きくなると言われているため、その成長度合いにびっくりすることも!
人も犬も、子どもの成長度合いに驚くのは同じということですね!
小型犬と大型犬による違い
体が着実に大人に向けて大きくなる成長期が終わる時期は、小型犬・中型犬・大型犬それぞれで差が出てきます!
小型犬では10か月、中型犬ではだいたいが1歳(12か月)を目安とし、その後は体が目立って大きくなることはありません!
しかし、小型犬や中型犬より成長スピードがよりゆっくりな大型犬は約1.5年(15~18か月)、超大型犬になると2歳(24か月)ごろまでを成長期とすることも!
体の変化は犬種・体格によってさまざまです。
心の成長のこともあわせて考えると、日本でよく飼育される小型犬・中型犬では1歳ごろ、人に換算すると18歳ごろを目安に成犬期が始まると考えると良いでしょう!
子犬期と成犬期の違いとは?
子犬期と成犬期を比較したときに何が異なるかを考えてみましょう!
見た目の変化
まず大きいのは「見た目の変化」です!
先ほどお話しした通り、子犬の頃はその体を急激に成長させ、生まれたころに比べ体重も十数倍、なんていうことも当たり前です。
顔つきも幼い様子からしっかりとした大人の顔つきに変わるため、子犬期から成犬期への見た目の変化はわかりやすく現れます!
人も子犬も子どもの頃は自分ひとりでは生きていくことができず、守られるべき対象であることから、生まれたばかりの頃・誰かに守られる必要がある頃には、その姿形をかわいらしく見せ、庇護してくれる「誰か」を得やすくしていると生物学的には考えられています。
難しく言うとこのような形になりますが、要は成犬期になると「大人の顔つき」へ変わっていくということですね!
必要なごはんの量・質の変化
それと同時に、成長期が終わり体の成長が落ち着くと、体が大きく強くするために必要としていたエネルギー(カロリー)量は減少します!
体を作るために必要なタンパク質や脂質、ミネラル、ビタミン成分などは、成長期が終わった成犬期には子犬の頃よりも必要量が減っているのです。
体格・骨格が安定し成長期が終わると、ここから骨格や体格が大きく変化することは基本的にありません。
あるとすれば肥満や削痩などの、体が必要とするカロリーをうまく摂取できなかった時!
成長期が終わっても子犬期のごはんを同じ量・回数であげているとただ太ってしまうだけ…となりかねません!
そのため、成長期が終わる頃には成犬期用のごはんへの変更を考える必要があります。
また、今までは多くの量を必要としていながらも消化機能が発達していなかったために、1日3~4回にわけていた食事回数も1日2回(その子の体質によっては1日3回)へと変化させることもできます。
ごはんの切り替え時には、子犬期と成犬期のごはんそれぞれの組成が大きく変わるため、2週間~1か月程度かけてゆっくりとお腹を慣らしてあげましょう!
排泄回数の変化
子犬の頃は成犬に比べ、食事回数が多かったり、尿を貯めておく膀胱が小さかったりすることから、1日当たりのトイレ回数が多く感じることでしょう。
それが成犬になると、食事量や回数が落ち着くなどの生活の変化や内臓機能の発達から、排泄回数は子犬の頃に比べて減少するはずです!
成犬になると、1日4回くらいしていた排便が1日1~2回になるのも当たり前。
逆に成犬になってもマーキングなどではなく頻繁に排尿をしたり、排便回数が多く軟らかかったりするようであれば、ごはんの内容を再検討したり、病気を疑って動物病院に相談するほうが良いでしょう!
睡眠時間の変化
子犬の頃はなんといっても食べて寝てよく遊ぶことが仕事でもありました。
活発さ・好奇心旺盛さも成犬に比べて大きいこともあり、パワフルに動きながらもその分の体力がまだ足りていない子犬の頃は、1日のうち20時間弱を睡眠に当てるということも!
成犬になると、筋肉や骨格がしっかりして体力もついてくることから、子犬の頃の睡眠時間に比べて時間が短くなっても日常の行動が可能になってきます!
その子のライフスタイルにもよりけりですが、約半日程度の睡眠時間の確保へと変わっていくことがほとんどです!
成犬になると楽しめることも増えてくる!
体の成長期が終わると体力・筋力・免疫力がアップし、より広い範囲への行動力もあがります。
子犬の頃は体への負担を考えてセーブしていたお出かけも、心と体が安定してくると愛犬だけでなく飼い主さんの行動範囲の広がりにつながることも!
愛犬と一緒に遠方にお出かけしてみたり、ドッグランも活発に利用することも可能になるでしょう。
子犬の頃の無邪気な可愛さから、成犬になって自分なりに考えて動く愛犬の行動の変化も楽しめるはず!
子犬から成犬への成長を、私たち飼い主も楽しんで見守っていきましょう!
以上、
「犬の成犬っていつから?何が変わるの?犬の基礎知識!」でした!
本日もお読みいただきありがとうございました!