ラブラドールレトリバーは盲導犬・介助犬・聴導犬・セラピードッグなど、社会でも大活躍!
優しく賢い人気の犬種です。
社交的な性格から、飼いやすい犬種と言えます。
飼ってみたいと考えている方!
興味のある方!
性格や特徴、注意点などをまとめましたので、ぜひご覧ください♪
Contents
ラブラドールレトリバーの歴史
ラブラドールレトリバーは、イギリスが原産国の大型犬です!
16世紀頃、カナダの東海岸に位置する、ニューファンドランド島の入植者が連れていた、セント・ジョンズレトリバーが祖先犬です。
カナダの犬が祖先犬であるにもかかわらず、原産国がイギリスとなっているのは、イギリスで改良されたためです♪
ラブラドールレトリバーの特徴や性格・平均寿命
ラブラドールレトリバーについて「特徴」「性格」「平均寿命」に分けて見てみましょう♪
ラブラドールレトリバーの特徴
ラブラドールレトリバーは、体高54~62cm、体重25~36kgの大型犬です。
毛色はブラック、イエロー、チョコレートの3色が認められています!
中でもイエローは、明るいクリーム色から、赤みの強いレッド・フォックスまで、幅広く存在します♪
胸に「メダル」と呼ばれる、白い指し毛が入ることがあります。
メダルは、祖先犬であるセント・ジョンズレトリバーにもみられたものなので、ドッグショーなどでも正式に認められています!
ラブラドールレトリバーの性格
- 知性・順応力・服従性が高い
- 穏やかで攻撃性が少ない
- 自分で考えて判断する能力がある
- 場所や状況の判断ができる
- 愛情深い
- 陽気
- 優しい
- 社交的
とても頼りがいのあるラブラドールレトリバーですが、社交的すぎて、番犬には向いていません。
ラブラドールレトリバーの平均寿命
ラブラドールレトリバーの平均寿命は、10~15歳と言われています♪
小型犬と比べると平均寿命が短いのですが、理由の1つに内臓の大きさがあるそうです。
小型犬と、ラブラドールレトリバーなどの大型犬の内臓の大きさは、 実はそれほど違いが無いのです。
ラブラドールレトリバーにとっては、カラダの割に小さい内臓がついていることになります。
大きなカラダの全体に、血液や酸素などを送るには、かなりの負担がかかります。
このことが、小型犬に比べると寿命が短くなる原因の1つ、と言われています。
ラブラドールレトリバーを飼うときの注意点
ラブラドールレトリバーは、他の犬種にくらべて、遺伝子疾患やかかりやすい病気が少ない、と言われています。
しかしラブラドールレトリバーだからこそ、注意しないといけないことや病気もあります!
病気編と飼い方編に分けて、見てみましょう♪
病気で気をつけること
前十字靭帯断裂
カラダが大きいため、体重の負荷により前十字靭帯断裂を起こすことがあります。
犬には一般的な整形外科の疾患です。
膝関節の靭帯の1つで、部分的、または完全に切れてしまった状態を言います。
小型犬の場合は、内科的治療で様子を見ることもありますが、ラブラドールレトリバーの場合は、外科的治療になります。
胃拡張・胃捻転
食欲が旺盛なので一気に食べてしまい、消化が追いつかず、胃捻転の原因になることもあります!
急いで食べたり、食直後の運動などによりガスが溜まります。
ガスにより、胃が膨らみ、胃拡張に!
拡張した胃が、何かの拍子にグルッとねじれます。
ねじれた内臓は血管が塞がり、血液が行き渡らなくなり不調が出ます。
これが胃捻転です!
治療法は、お腹から胃に針を刺して空気を抜いたり、口からチューブを入れて抜く場合もありますが、殆どは手術になります。
腸閉塞
好奇心が強い犬種なので、おもちゃを飲み込んでしまう異物食や、誤食の可能性も、高くなります。
消化しないものを飲み込むことにより、腸閉塞の原因となってしまいます!
治療法は、早期発見により、投薬による内科的治療で済む場合もありますが、稀です。
殆どは外科的治療になります!
自然治癒は望めませんので、様子がおかしいと感じたときは、すぐに病院で診てもらいましょう!
股関節形成不全症
ラブラドールレトリバーにはとても多い病気です!
骨盤と股関節のジョイント部分が、きれいにかみ合う形になっていない場合に起こります。
体重増加と激しい運動によって悪化するので要注意!
治療法は、内科的治療と外科的治療があります。
内科的治療は、食事療法による体重管理、鎮痛剤抗炎症剤による投薬などです。
症状が重くなると外科的治療になり、人工股関節を入れることに!
飼い方で気をつけること
もともと猟犬として活躍していたラブラドールレトリバーは、体力があり、活動的!
成犬になると毎日、朝晩、約1時間ずつの散歩が必要となります。
個体差があるので、わんちゃんの体調や年齢、体力などを考慮しつつ、運動量をキープしてあげましょう!
知的好奇心が旺盛な犬種なので、若いうちは、散歩だけでは退屈してしまいます!
名前の由来となっているレトリーブ(回収)能力を、フルに発揮できるような遊びや、フライングディスクなども、取り入れると喜びます♪
大好きなレトリーブ作業ですが、なんでもくわえてしまいます!
くわえることを禁止すると、ストレスになってしまいますので、早い段階で「くわえて良いもの」「くわえてはいけないもの」の区別を、つけてあげる必要があります。
食べることが大好きなので、肥満になりやすいです!
おやつやエサの量をコントロールするとともに、人間の食べものに興味を持たせないよう、食事に対するしつけも、しっかりとしましょう♪
短毛ではありますが、ダブルコートなので、下毛は抜けてきます。
週に数回のブラッシングが必要です。
人懐っこい性格のため、初対面の人にも、喜んで飛びついてしまう可能性があります!
散歩のときは、人や他の犬に飛びついてトラブルにならないよう、しつけや注意が必要です!
また人が好きなゆえに、寂しさから、ストレスを溜めていまいやすいです。
コミュニケーションをとりやすい、室内飼いをオススメしますが、かなり大きく成長するので、ある程度の広さが必要となります。
ラブラドールレトリバーに限ったことではありませんが、誤飲しないように、お部屋を片付けておきましょう!
ラブラドールレトリバーに多い、股関節形成不全症により、股関節に負担がかからないよう、フローリングなどの滑る素材を避ける、またはカーペットを敷く、などの対応をしましょう!
最後に
気をつけることがたくさんあって、驚かれたでしょうか?
でも、前もって知識を得ていれば大丈夫!
いざわんちゃんとの生活が始まったときに、自然と、わんちゃんのための行動をとることができるはずです!
わんちゃんの健康に配慮しながら、一緒に幸せな時間を重ねてください♪