皆さんの愛犬は、ノミ・マダニ予防をしていますか?
実は、ノミ・マダニ予防は、本当に必要なのかわからずに行っているという飼い主さんもたくさんいます!
では、なぜノミ・マダニ対策が必要なのかを理解した上で行ってみませんか?
こちらで紹介していきます!
Contents
ノミ・マダニ対策はなぜ必要?
なんとなく周りに勧められたから、しなきゃいけないもんなんだとなんとなく聞き及んでいたから…と、その理由がわからないままノミ・マダニ対策をしている飼い主さんもいるはず!
そもそも、ノミって?マダニって?と、その生き物のことを知っている方はどのくらいいるでしょうか?
ノミに刺されるとかゆくなる、マダニには吸血される…といったもの以外にも、ノミ・マダニを防ぐべき理由が実はたくさんあるのです!
せっかく自分で稼いだお金をかけて、愛犬のためを思って行っている予防。
なぜその対策が大事なのかを一緒に考えてみましょう!
ノミって何?
まずはノミという生き物がどんなものかを知ってみましょう!
ノミは昆虫の1種で、外部寄生虫のひとつに数えられています。
卵・幼虫・さなぎ・成虫と姿を変えて成長し、イヌノミ・ネコノミのうち、私たちと一緒に暮らすペットに寄生するのは主にネコノミです。
成虫の大きさは1~3mmくらいなので、毛をかき分ければ規制している成虫を見つけられることもありますが、そのすばしっこさと寄生対象へ飛び移るためのジャンプ力はその小ささからは考えられないすさまじさ!
ノミは一度動物に寄生し吸血すると、2日以内には産卵するという繁殖に関して驚異的なスピード力を持っており、1回につき数十個の卵を産みます。
いつの間にか数万匹のノミがいる…なんてこともあり得る生き物!
ノミは気温13℃を超えると活発になりますが、近年は冬でもエアコンなどの空調設備によって室内が暖かくなっているため、室内では1年を通して繁殖しやすい環境下で過ごすことができます。
そのため、一度繁殖したノミは駆除しきるまでに時間がかかることから、何よりも「ノミを繁殖させない」ことが大切です!
マダニって何?
マダニは山や森、河原の土手やあぜ道など、草むらが多い屋外で寄生されることの多い生き物のひとつです!
実は昆虫ではなく節足動物に分類され、家に発生するダニとは生息が別物な上にサイズも大きく、パンパンに吸血し終わると1㎝くらいの大きさにも!
毛の少ない部位に寄生することが多いので、顔周り、耳、内股、お尻周りなどでよく見つけることができます。
マダニは卵・幼ダニ・若ダニ・成ダニと、寄生対象に乗り移って吸血し落下、脱皮を繰り返して成長していき、やがてメスは2000~3000個もの卵を産み生涯を終える生き物。
都市部でしか暮らしていないし…と油断していると、普段行くお散歩コースの公園や草むら、ちょっとしたレジャー先などでついてしまった!という可能性もあるため、油断しないようにしましょう!
ノミ・マダニによる影響
では実際に、ノミ・マダニが人と愛犬との暮らしにどんな影響を与えるのかをお話しします!
1. ノミによる影響
ノミによるもので愛犬に及ぼす影響と言えば、
・かゆみ
・大量寄生時の貧血(主に体格が小さい子犬・子猫)
・ノミアレルギー性皮膚炎
・瓜実条虫の媒介(消化管内寄生虫)
などが数多く報告されます!
かゆみだけでも大変なストレスになるところが、掻きむしることで皮膚に傷がつき、そこから皮膚炎が生じるなど、二次的な被害も及ぼしてしまいます!
酷くなると脱毛も広がり始め、見るも無残な姿になってしまうことも…。
人に対しては、
・ノミ刺咬症
・猫ひっかき病
・瓜実条虫症
などが一般的です!
ノミたちは寄生先を淡々と待ち望んでいるため、振動や熱、二酸化炭素などで寄生対象を感じると、ぴょんとジャンプして人も吸血します!
猫ひっかき病はノミが媒介して感染猫から人に移る病気ですが、ノミ刺咬症は犬と同じく人に激しいかゆみを引き起こします!
主に膝下に赤くポツポツと点が浮かび、酷い時には水膨れのようになることも!
瓜実条虫症(サナダムシ)は、お腹の中に寄生する寄生虫もノミの体内で育ち、そのノミを経口摂取することで人も犬も感染します!
犬のように体をなめる習性はなくても、小さなお子さんがいる家庭を中心に、ふとした瞬間に口に入ってしまう可能性がゼロではないため、ノミが家庭の中にいないことが何よりも重要になります!
2. マダニによる影響
マダニにより愛犬に及ぼす影響は、
・大量寄生時の吸血による貧血
・皮膚炎
・バベシア症
が、最も多く重要視されます!
マダニは、吸血時にはセメント様物質を出してがっちりと咬みついているため、無理に取ろうとするとマダニの口だけ残ってしまい、そこから皮膚の炎症が起きることがあります。
また、マダニが媒介して命に関わることが多いのが、バベシア症です。
重度の貧血を引き起こし、治療開始が遅れたり、急性の症状で黄疸や衰弱などから命を落とすことにもなりかねません!
人への影響でも、
・SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
が、マダニがウイルスを媒介して人に運ぶことで近年数十人の死亡例も出ているため、国から注意勧告も出ているほどです!
他にも、ライム病や日本紅斑熱など、様々な病気を運んできます!
吸血・痒み以外にも、人と動物の共通の病気「人獣共通感染症(ズーノーシス)」を運んでくることが多いノミ・マダニの対策は、私たち人が健康に暮らすためにも不可欠と言えます!
ノミ・マダニを防ぐには
ノミ・マダニ予防として、室内犬だからといって安全ではないことをまずは意識しなければいけません!
いつものお散歩コースから寄生される可能性や、まったく外に出ない愛犬でも、飼い主である人が運んでくることもあるためです!
そのため、動物病院で処方される駆虫薬を使用して、ノミ・マダニに対しては「定期駆虫」を心がけることが、室内でノミを繁殖させない、マダニによる病気を防ぐための第1歩になります!
残念ながら、ノミ・マダニを近寄らせないようにすることはできません!
しかし、動物病院で処方される駆虫薬は、もしもノミ・マダニがついた場合、産卵する前・吸血によって病原体が感染する前に駆虫する、もしも産卵したとしても、ノミの卵をふ化させないといった効果を発揮してくれるものがほとんどです!
薬の選び方と予防期間
定期的に駆虫薬を使って、ノミ・マダニ対策をするには、どんなお薬のタイプが愛犬に合っているかも考えてあげましょう!
駆虫薬には
・スポットオン(滴下)タイプ
・食べるタイプ(おやつタイプ・錠剤タイプ)
の2種類が主に存在します!
食べるタイプのメリットは、食べることが好きな子であればおやつタイプは特に投薬のストレスなくあげられること、滴下タイプに比べ毛が濡れたりべたつくことがないこと、同居犬がいてもなめ合うことによる薬剤効果の減少がないことなどがあげられます!
反対にスポットオン(滴下)タイプでは、料金が安価なものが多いこと、食べムラがある子でも気にせず投薬できることなどがメリットになります!
理想はこれらの薬を使った定期駆虫を、年間を通して行うことが最も理想的となります。
しかし、その子の暮らす地域や冬場のお散歩の有無によっては寄生虫のリスクレベルは変わるため、地域の獣医さんとノミ・マダニが活発化しにくい気温になる冬場をどうするのかは相談してみましょう。
自宅にいる愛犬に合わせて、薬のタイプ・予防期間を選んであげてくださいね!
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ノミ・マダニを予防・駆除する時に注意すること
もしもノミ・マダニがついているのを見つけたら、駆除方法には注意しましょう!
・ノミをつぶさない
ノミの体内にいる病原体や卵が飛び散る可能性があります
・マダニは無理に引っ張らない
がっちり咬みついた口が残ると炎症の元!
また、痛みも伴うため動物病院で処置してもらいましょう!
・掃除の仕方を間違えるといつまでも繁殖
ノミは繁殖力が異常に強いため、体にいるのを見つけたら、室内の布製品などにすでに大量に潜んでいる可能性も!
愛犬がいたベッドや毛布、カーペットやマットなど、処分できるものは処分し、難しいものは必ず選択しましょう!
また、掃除機は隅まで丁寧にかけることを繰り返し、駆虫しきるまでと今後の予防も込めて、愛犬への駆虫薬を欠かさず行ってください。
一度の掃除・一度の駆虫薬投与では、ノミは完全には駆虫しきれません!
飼い主さんが愛犬にできること
ノミやマダニも含め、月に1回など定期的に投薬するだけで防げる病気はたくさんあります!
それを怠ることで愛犬が苦しむのを見たり、つらい思いをするのは飼い主さんの本意ではないはず。
予防できる病気は予防して、愛犬と一緒に健康的な暮らしを送りましょう!
以上、
「犬のノミダニの効果的な駆除法は?薬や予防の時期ってあるの?」でした!
本日もお読みいただきありがとうございました!