一緒に暮らす愛犬も少しずつ年齢を重ねて、いつのまにか飼い主さんの年齢を追い越してしまいます。
老犬と呼ばれる時期に差しかかると、
「まだまだ元気!」
と思っていた愛犬にも変化が訪れていることに気づくことも。
今回は「犬の老犬期には何が起こるの?」を解説します!

Contents

老犬って何歳からのこと?

子犬の頃から一緒に暮らしているとなおさら、病気もせず、ごはんもしっかり食べて元気でいてくれたら、愛犬の老いを感じることは少ないかと思います!

「まだまだ活発に遊ぶしな」
「お散歩も長い時間でも楽しそうに歩くし…」
と、毎日一緒にいると変化にも気づきにくいものです。

犬では、一般的には7歳を過ぎると老犬期の始まりと言われています!

人に換算すると42歳くらいなので、
「まだまだ働き盛り!と言われる年齢ではないの?」
と、びっくりする飼い主さんも!

実は老犬期の始まりは、一般的なイメージで言う「体の動きに不自由が生じる時期」というわけではありません!

いつもの行動はとても元気だけど、

・目に見えない体の変化が始まる時期
・人で言う生活習慣病が出てくるような時期

のことを指しています。

老犬になると訪れる体の変化

体は、たくさんの細胞が集まって作られています!

年齢を重ねると、その細胞を修復するよりも、衰えるスピードの方が速くなっていきますよね!

これを体の「酸化」と言い、嫌な言い方ですが、人も犬も体は少しずつさびていく…というわけです!

赤ちゃんの肌がもちもち・ツルツルなのに対して、年齢を重ねれば重ねるほど、乾燥したり、しわができたりするのは体が酸化しているからなのです!

老犬になった犬たちの体も、どれだけ健康に気をつけていても、外見でわかるものから、外からは見えないものまで、いろいろな変化が起こっています。

当てはまるものがあるかチェックしてみましょう!

外から見てわかる変化

・白髪が混じる/毛の色が薄くなった
・肉球が硬くなった(角化)
・皮膚の弾力の低下
・爪の変形
・筋肉量の低下/運動量が減った
・視覚、聴覚、嗅覚の低下

外から見てわかるものは、昔の写真を見返したり、たまに会う人から「変わったね」と言われて気づくことも多いものです!

毎日少しずつ変わっていくため、「あれ?そういえば…」と思い返して初めて「老犬になったんだなあ…」と感慨深く思うことがあります!

パッと見ではわからない変化

体の中で起こる変化には、なかなか毎日の暮らしでは飼い主さんが気づくことはできません。

病院での健康診断や、症状が出て初めて気づくことが多くあります!

・免疫力の低下
・体温調節機能の低下
・骨密度の低下
・心臓/腎臓/肝臓の機能の低下
・消化機能の低下
・肺活量の低下
・高血圧

「今までは新しいおやつをあげても、お腹を壊すことは全然なかったのに…」
「病院で数値が上がっていると言われた…」

体の不調や、心臓病・がん・腎臓病などの老犬期に多い病気が出てきやすい時期です。

若い頃と同じような遊びをして、着地に失敗・衝突など、ケガをしやすくなることもあります。

飼い主さんが「いつもと違う」ことはないか、目を配ってあげることが大切ですよ!

 

老犬でも健康に過ごすためにできること

今や犬の寿命は平均して14歳にまで延びています!

16歳を超えて長生きする子もたくさんいて、最近では犬の介護グッズも幅広く開発されるまでになりました!

少しでも長く、愛犬と生活を共にするために、老犬期に合わせて飼い主さんができることを始めてあげましょう!

年に1度は健康診断を

 

犬は、1年に4歳、年を重ねます。

人では、年に1回の人間ドックが推奨されているように、私たちの愛犬でも健康診断をまめに行うことが大切なのは同じこと!

ましてや、人の4倍のスピードで年を取るわけですから、実は半年に1回行ったとしても、残念ながら2年に1回の健康診断をしているに過ぎないのです。

「検査で悪いことが見つかるのが怖いから、つい尻込みしちゃって…」
とためらう飼い主さんもいますが、それは逆です!

健康診断で、早めに発見できることで、治療の選択肢が広がったり、愛犬が「しんどい」と思う病気の期間を縮めることもできます!

7歳を過ぎたなら、動物病院の健康診断キャンペーンなどを利用して、年に1回は

・身体検査
・血液検査
・レントゲン検査
・超音波エコー検査

などのフルコースで、健康診断をすることをおススメします!

「いつも通り」を把握してあげること

毎日一緒にいるとわかりにくい変化に早めに気づくには、愛犬にとっての「いつも通り」を知っておくことです!

・ごはんの食べっぷり
・お散歩や遊びの時の動き方
・愛犬にとっての「元気!」と言える基準
・便や尿の形、色、臭い

それに合わせて、もしも体調を崩した時には、

・いつから
・どういう経過をたどったか(たどっているか)
も記録しておきましょう!

愛犬が体調を崩した時には、老犬でただでさえ心配なのに、動物病院では緊張も相まって、これまでの異変の経過を思い出せないこともあります!

スマホや手帳など何でも構いませんので、いつでも見返せる「記録」を作っておくことが大事です。

それって「年のせい」だけじゃないのかも?

老犬期になると起こる体の変化は、「年のせいだから仕方ないか」で済ませてしまいがちです!

「前よりよく寝るようになったな」
「ごはんを食べるスピードがゆっくりになったし、残すこともあるな」

もしかしたら、愛犬からの「気持ち悪い」「痛い」「苦しい」「しんどい」といった、不調のサインかもしれません!

まずは、病気ではないかどうかを確認し、病気でなければ、その子ひとりひとりに合わせたハリのある生活を作ってあげることが楽しい長生きの秘訣です!

見た目の変化と、見た目ではわからない中身の変化。

どちらも意識しながら、楽しいシニアライフを送ってくださいね!

以上、
「犬の老犬って何歳から?体調はどう変わる?今さら聞けないシリーズ!」でした!

本日もお読みいただきありがとうございました!

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