「あれ?今日はいつもに比べて静かだな?」
愛犬が昨日まで元気だったのに、今日見ると、急に元気がなくなっている。
そんな時ってありませんか?
こんな時、愛犬には一体何が起こっているのでしょう?
すぐに病院に連れていくべきかどうか、その判断のポイントをお話しします!
Contents
うちの子の「元気」の基準は?
皆さんのお家で暮らす愛犬はどんな性格の子でしょうか?
そして、どんな暮らしをしているでしょうか?
人間もいろいろな性格・行動をする人がいるように、わんちゃんたちも個性はさまざま!
ふだんからパワフルに駆け回る子もいれば、まったり飼い主さんにくっついてのんびり過ごすことが好きな子も!
そんないろいろな個性を持っているわんちゃんにも、飼い主さんはふだんから無意識に、その子の「元気さの基準」を見いだしているはずです!
ごはんの食べっぷり、散歩の足取り、おもちゃへの興味、おやつの催促、いつものリラックス姿勢、飼い主さんに向ける表情などなど!
その子ひとりひとりの暮らしの中の行動で、「今日も元気に過ごしているな」、はたまた、「いつも通りの様子だな」と感じているはずです!
そして時に、そんな暮らしの中の「いつもの行動」や「いつもの表情」が崩れた時に、「あれ?何だかいつもと違って元気がないぞ!」と思うのではないでしょうか?
ふだん見ている飼い主さんなら、いつもと違う愛犬の様子の違和感に納得できますが、
「ぐったりしているわけじゃないけど・・・」
「動けないわけじゃないけど・・・」
という状態の愛犬を、獣医さんにみてもらうべきかどうか、悩むこともありますよね~?
また、逆に自分から動かないくらい愛犬の元気がないのであれば、一体何が起こっているのか、焦りと不安で心配でしょうがなくなるのが飼い主さんというもの!
ここで1番重要で安心なのは、自己判断せず信頼できる獣医さんにみてもらいきちんと調べてもらうことですが、動物病院へ向かう前に、事前に愛犬の状況について飼い主さん自身が整理しておくと、診察の時も落ち着いて獣医さんとお話ができます!
なぜ元気がないのか考えてみる
動物病院に行く前に、愛犬の元気のなさに思い当たることはないか、当日~数日前までの様子をまずは思い出してみましょう!
思い出すべきチェック項目は 6つ!
・食欲の増減
・便尿の変化
・歩き方・走り方の変化
・呼吸の様子
・誤食の可能性や食事内容の変化
・嘔吐や咳など今までになかった他の症状の有無
元気がない時には、いつもはない症状が一緒に出たり、ふだんの暮らしで元気がなくなる理由に繋がる行動があることも!
人と同じように、痛み、気持ち悪さ、苦しさ、熱があるような時には、私たちの愛犬も「動きたくない」と思い、じっとしていたり、暗い所に隠れたり、馴染みのある場所でとどまったりします!
しんどくて不安になれば、飼い主さんのそばからくっついて離れない子もいます!
また、触られたくないと感じるほどであれば、ふだん怒らない子でも飼い主さんにうなったり攻撃したりも。
数日前から当日までに、「いつもとは違う」行動をとった、または、行動をさせたことに思い当たれば、動物病院でぜひ話してみてください!
元気がない理由の解明に役立つ可能性は大です!
元気がない時に気をつけるべきこと
「元気がない」という症状は、どんな病気や状態でも起こる可能性があり、時には病気ではない気持ちの問題で起こることもあります!
そのため、獣医さんが病気かどうかの診断をする時には、先ほどお話しした飼い主さんからの情報や、各種検査の結果などから導き出すことになります!
元気がない時には飼い主さんも動物病院へどのタイミングで連れていくか迷うところもあるかと思いますが、元気がない中でも重度の時や、以下の症状が組み合わさっている時には可能な限り早く病院へ向かいましょう!
1.ぐったりして呼びかけに応えられない
飼い主さんが言う「ぐったり」の程度にはいろいろありますが、中でも飼い主さんの呼びかけや音に反応できないような、意識状態に異常がある場合には急いで動物病院へ向かいましょう!
意識状態にまで影響が及んでいる時は、よほど体が衰弱しているか、脳や内臓に重度のダメージを受けている可能性があります。
特に、中毒になるようなものを誤って食べたり飲んだりしてしまった時には迅速な処置が必要になるため、口にした可能性のある物質を持参し、獣医さんによる処置を急いで受けましょう!
2.呼吸が速い、呼吸がしづらそう
胸が大きく膨らむ、お腹まで動いて全身で呼吸をしているように見える、じっとして動かない状態なのにハァハァ、ゼーゼーと呼吸していて、呼吸状態の異常がみられるのであればすぐに病院に向かいましょう!
隠れていた心臓病の悪化や、肺やお腹に水がたまっていることもあり、呼吸状態に影響が出るような元気のなさは一刻を争うことも!
また、体のどこかに強い痛みがある時には、どこかを見つめるような表情で呼吸を荒くしたり、直立不動や伏せの姿勢のまま動けなかったりすることもあります!
3.嘔吐や下痢が頻回に出る、数日続いている
消化不良などが原因で1~2回で治まるような嘔吐や下痢であれば、元気さも1日程度の短時間で徐々に回復してくるでしょう!
しかし、1日の内に複数回何度も繰り返したり、治まることなく日をまたいで続いているのであれば、体が衰弱する前に適切な処置を受けましょう!
嘔吐や下痢を頻回に繰り返すと、体は脱水状態になって衰弱し、体内の粘膜もどんどん傷ついて治りにくくなっていきます。
重度の胃腸炎や、膵炎のような場合では、時には入院が必要になるケースもありえてきます!
早期の治療開始が早期の回復につながるのです!
4.痛みや麻痺がある
じっとして動けないほどだったり、触ると激しく鳴き叫ぶような痛みを愛犬が示している場合は注意が必要です!
子の場合、内臓に重度のダメージがあったり、ケガの場合は骨折している可能性も考えられます!
痛みが強い時には、動かすことで状態の悪化を招く可能性もあるので、できるだけ愛犬の体を触ったり動かしたりせず病院まで行き、原因追求をしていきましょう!
また、痛みは強くなくても、足に麻痺症状が出ているようであれば、椎間板ヘルニアなど脊髄神経にダメージを受けていることもあります!
痛覚を感じられないレベルの状態に陥っている場合もあるため、この場合もハードタイプのキャリーやケージで体を安定させた上ですぐに病院に向かってください!
動物病院に行く時には
元気がない時に診察のために動物病院まで行く際には、体調の急変が見られないかどうか観察しながら向かいましょう!
もしも、先にお話ししたような緊急事態が疑われる時には、病院の受付スタッフに確認し、待合室で待っていても大丈夫な状態かどうか確認してください。
場合によっては「優先すべき」診察や処置が必要で、待っている間に手遅れになる可能性もあるためです!
待合室で待機している間には、これまでの経過や気づいたことをどんなふうに獣医さんに伝えるかを整理しながら待っておきましょう!
同時に、新たな症状が出てきていないかもしっかり見ておいてあげてください!
元気がない時、心配な時は、できる限り早くその原因を突き止めてあげることが大切!
また、対応が迅速であるほど回復が早まったり、重症化する前に元の元気な姿に戻れる可能性も高くなりますよ!
以上、
「犬の元気がないときの理由や考えられる病気とは?危険なサイン一覧!」でした!
本日もお読みいただきありがとうございました!