日本で飼育されている犬種として、ある調査では第3位に小型MIX犬が食い込むほど、日本では人気が高まっています!
しかしその一方で、私たちが知っておかなければいけない舞台裏があることもご存知でしょうか?
今回はMIX犬の繁殖や販売に関わる実態の一部をお話しします!

 
 

MIX犬はどうやって生まれるの?


 
今日本で人気が高いMIX犬は、純血種として登録されている犬種同士を交配させて、特定の目的がその子犬に現れるように生み出されたわんちゃんたちです!
 
 
日本の住宅事情や、日本人に好まれる傾向がある犬種と言えば、
 
 
・小型犬
・抜け毛が少ない
・穏やかで優しい性質
 
 
といった、いわゆる「飼いやすい」とされる犬種!
 
 
また、ぬいぐるみのような愛らしさがある犬種の方が、圧倒的な人気を誇ります!

こういった特性をより強く出し、健康面でも遺伝的な病気を受け継ぐことなく、より丈夫な犬種が生まれるように、ブリーダーの元で正しい交配計画の元生まれた子犬たちがMIX犬としては理想的だとされるでしょう。
 
 
 
しかし、必ずしもすべてのブリーダーや販売業者が、生まれる犬たちのことだけを考えて繁殖・販売しているとは言えないのが実状です!
 
 

 
 

MIX犬の繁殖や販売で引き起こされる問題


 
MIX犬が生み出される背景の1つには、飼い主となる「お客さん」が、より可愛く、珍しく、飼いやすい犬を求めるからという点があります!
 
 
2つの犬種の良いところが組み合わさった犬を見ると、「今までに見たことがない!」「他の子と違って可愛い!」と飼いたくなるものです!

けれども、「売れる犬」が生み出される一方で、交配させた結果、お客さんが求める犬像とはややずれた見た目・性質のMIX犬が生まれ、「売れない犬」となることも!
 
 
こういった時に発生するペットビジネスの裏側には、
 
 
● ブリーダー(繁殖業者)
● ペットショップ(販売業者)
● 引き取り屋
 
 
が関わって、犬たちの命を軽視する現場が作られていることがあるのを忘れてはいけません!

いったいどんな問題が起こっているのか、MIX犬を迎える前に一度は知っておきましょう!
 
 

MIX犬の繁殖や販売の現場で実際に起きていること


 
 

1.犬同士の体格差や子犬の将来を考えない無理な繁殖

MIX犬を生み出すための交配をさせる時には、
 
 
● 親犬が遺伝疾患を抱えていない
● 出産する母犬に対する父犬の体格がつり合っている
● 母犬の健康状態が良好で出産に臨むことができる

 
 
といった点は必ず重視されなければいけません!

きちんとしたブリーダー(繁殖業者)であれば、遺伝疾患がある犬を生み出さないように細心の注意を払います。
 
 
 
しかし、「売れる見た目」だけにこだわるいわゆる悪徳ブリーダーは、親犬の状態がどうなろうと、生まれてくる子犬が将来苦しむことになろうと関係なく繁殖を行います!

例えば、出産する母犬が小型犬で、父犬が大型犬の場合、母犬は体格の大きな子犬をお腹に抱え、自力での分娩ではなく、望まない帝王切開を繰り返しながら繁殖することになるでしょう!

無理に分娩させようとすれば、子犬が産道を通れないまま、母体も子犬も命を落とすリスクがかなり高いからです!

帝王切開自体は安全なお産をサポートするための手段ですが、こういった犬の繁殖の場合は、自ら希望して大きな赤ちゃんを妊娠しているわけではなく、あくまでビジネスの一端です!
 
 
今アメリカで人気があり、日本でも話題になっている、シベリアン・ハスキーとポメラニアンの組み合わせである「ポンスキー」などはその典型で、万が一母犬がポメラニアンだった場合、その子にとっては悲劇としか言いようがありません!
 
 

 
 
 
少しでも繁殖の知識がある人にとって、ポンスキーを見てただ「可愛い」と笑えるかどうか、考えておきたい部分です!
 
 

2.「売れる犬」を生み出すための製造工場化

MIX犬の繁殖では、純血種同士の繁殖とは異なり、生まれてくるまで子犬の見た目が予想できないという点が常につきまといます!
 
特に、鼻が長い犬種と短い犬種を交配させたり、特定の毛質や希少なカラーを生み出そうとした時には、思った子犬とは違う子が生まれたということも大いにあり得ます!
 
 
一般的に、交配の結果求められる子犬は「売れる犬」。

一方で、想定外の「売れない犬」が生まれた時は「商品」にならないため、悪徳なブリーダーであれば、不良品の子犬に時間をかけることなく、母犬の負担を考えずに、間隔を空けないまま次の妊娠・出産を繰り返します!
 
 
また、子犬さえ生まれればいいとする繁殖施設では、体の手入れや食事もままならず、狭いケージに閉じ込められたまま、ひたすら子犬だけを繁殖させられる母犬も存在するのです!
 
 
Newsweek日本版:量産されるデザイナードッグの悲劇
 
 
こういったケースはアメリカだけでなく日本でも起こっており、動物虐待に当たりますが、ブリーダー自身の経営が立ち行かなくなり、繁殖犬が遺棄されるほどになるまで、劣悪な環境がなかなか発見されない事態も多くあります!

そして、次の動画は実際に日本であった子犬の製造工場(パピーミル)の現場です。
 
 

 
 
 

3.幼過ぎる子犬の販売・売れ残り


 
幼い子犬が可愛いと誰もが思い、ペットショップで並ぶ子犬たちにもそう感じることでしょう!

そんな子犬たちの多くは、ペットショップで並ぶ前に競り(オークション)にかけられ、販売業者から「売れる」と判断されて仕入れられています!
 
 
けれども、子犬たちを「可愛い」時期に売るためには、親犬から早期に引き離して、オークションにかけ、準備されなければいけないという意味があることにお気づきでしょうか?

2019年に改正された動物愛護法では、「子犬を販売する時期は生後56日(8週齢)以降」と定めましたが、実際の施行は2年以内という猶予があり、今はまだ生後49日からの販売が可能となったままです!
 
 
親元からの早期の引き離しは、不十分な社会化や、成長後のいびつな性格形成につながるともされており、早期の新たな制度の適用が求められています!
 
 
動物愛護法改正前の記事 …
朝日新聞:子猫・子犬販売「生後8週は禁止」議連が案 反対根強く
 
 
動物愛護法改正後の記事 …
日本経済新聞:ペット販売、少し待って 犬猫は生後8週まで禁止へ

また、ペットショップなどで売れ残った子犬たちは、いつまでもそこでお世話されるわけではありません。

そんな時に登場するのが「引き取り屋」と呼ばれる業者です!
 
 

4.「売れない犬」を引き取るビジネス

大量生産される犬たちがいる一方で、「売れない犬」「繁殖に適さない犬」「繁殖できなくなった犬」などを、ブリーダーやペットショップから金銭的な見返りを元に引き取る「引き取り屋」と呼ばれる存在が、近年問題になっています!
 
引き取られた犬たちがその業者の元で大切にされるかと言えばそうではなく、お金さえ得た後は、売れる犬は転売し、売れない犬は放置するという実態も明らかになっているのです。
 
 
犬たちにとっては、地獄から地獄へ移り住んだだけと言っても過言ではありません!
 
 
DAYS JAPAN:「商品」になれなかった犬猫たち 闇の犬猫「引き取り屋」
 
 

 
 
 
特にMIX犬の場合、「可愛い犬」が生まれるかどうかの繁殖自体が一種の賭けでもあるため、「売れない犬」が生まれる確率は高いと言えるでしょう!
 
 

迎え入れた後にはあふれんばかりの愛情をあげよう


 
MIX犬が生まれた背景のすべてが、悪徳な業者が関わっているわけでは決してないでしょう。

ブリーダー・ペットショップの中にも、生まれてくる子犬、出産する母犬のことをきちんと思いながら販売している方たちもいます!
 
 
しかし、生体販売の文化が根強い日本では、可愛くて売れるMIX犬を生み出すために、各業者が命を軽視してしまっている事実があることを忘れてはいけません!
 
 
お家にMIX犬を迎え入れた時には、生涯に渡ってその子の命を大切にすることを意識して、一緒に暮らしてあげてくださいね!
 
 
 
 
 
 
以上、
「mix犬の舞台裏!カワイイmix犬販売の裏側にある恐るべき実態とは?」でした!
 
本日もお読みいただきありがとうございました!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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