「犬の耳に水が入ったら犬が死ぬ」って聞いたことがありますか?
私は小さい頃から親に言われて、ずっとそれを信じていたのですが、これって迷信なんでしょうか??
愛犬の耳に水が入った時には何が起こるのかについてを詳しく紹介していきます!

「犬の耳に水が入ったら死ぬ」は本当 ?

「犬の耳に水が入ったら死ぬ」という話を聞いたことがあるからと、水遊び後や自宅でのシャンプー後に耳に水が入ってしまったかもと気づいて、「どうしよう…」と心配になってしまう飼い主さんもいらっしゃることでしょう。

しかし、耳の中に水が入ったからといって、皆さんの愛犬が亡くなることはありませんので大丈夫です!

体が死を迎える時というのは、「体が生命活動を維持できなくなる状況」が起こった時のことを指します!

例えば、
・呼吸ができない
・心臓を動かす力がない
・内臓機能がダメージを受けて尿や便を排出できない
・必要な栄養分を吸収できない

などの、体が生きていくために必要な体の機能が維持できなくなった時に体は死を迎えるわけです!

そのため、耳に水が入ったらそういった機能にすぐに影響するかと考えた時、それはないと言え、体は生きていくことができるというわけです!

耳に水が入るとどうなる?

そもそも、犬の耳に水が入ってしまう状況とはどんな時でしょうか!

自宅やトリミングでのシャンプー時はもちろん、プール、海や川遊びといったアウトドアなど、楽しいお出掛けの時に水遊びをすることもありますね!

基本的に水泳が好きな犬の場合、多くは頭を出して泳いでいることでしょう。

また、潜った後やシャンプー後も含めて、犬は水から上がれば、顔や体についた水分を振り払うために体を大きくブルブル振りますね!

この時同時に、犬は耳の中に入ってしまった水分を多くは自分で振り払っています

犬のブルブルは人が思う以上に強力で、体の水分を含めてかなりの量を自分から飛ばすことができます!

しかし、ブルブルと体を振った後でも耳の中に水分が残ってしまっていると、犬の耳は人と違いL字型の構造をしていて湿気がこもりやすいため、垂れ耳の子は特に蒸れやすくなります。

そうなってしまうと、命の危機はなくとも「耳の異常事態」が発生してしまうリスクが上がってしまうのです!

愛犬の耳に起こる異常

 

耳に湿気があるからとすべての犬に耳のトラブル・病気が発生するわけではありません!

しかし、
・耳毛が多い(トイ・プードルやミニチュア・シュナウザーなど)
・耳垢が元々多い体質(耳が汚れやすい)
・垂れ耳で湿気が蒸発しにくい

など、その子のいろいろな要因が重なって耳に湿気が発生することで細菌が繁殖し、耳のトラブルが発生してしまうことがあります!

そんな耳のトラブルで最も多いのは「外耳炎」です!

「外耳」とは、鼓膜より外側に位置する目で見てもわかる範囲を含む部分のことを指しますが、ここが垂直耳道水平耳道と呼ばれる部分をあわせてL字型の構造をしています。

多くはこの外耳に炎症が起こり、それによる赤み・痒み・腫れが愛犬を苦しめることになってしまいます!

耳の炎症は放っておけばおくほど重症化し、中耳炎などに発展してしまうことで膿のような耳だれや強烈な悪臭に悩むことも。

耳に炎症が起きると、痒みや痛みにより耳・顔・首周辺を頻繁に掻く・床にこすりつけるしぐさを見せたり、耳の違和感から首を傾ける・頭を頻繁に振るといった行為も見られるようになります。

愛犬にとっても自分では届かない耳の異常は辛いもの!

パッと見は耳垢で汚れていなくても、動物病院で獣医さんに奥をのぞいてもらうと耳垢がこびりついていたり、赤みがあったりすることもあるので、いつもと違う行動が見られたら早めに病院へ行きましょう!

耳の病気の治療プランは?

 

耳に炎症が起こると、まずはその炎症を鎮めて痒みや痛みに苦しむ愛犬を助けてあげなければいけません!

基本的には、

・耳垢を取りのぞく
・症状に合わせた点耳薬の使用
・内服薬の併用
・炎症が治まるまで定期洗浄

といった流れが多くなります!
やはり炎症が起きている時に、細菌の繁殖により増えた耳垢が耳道を覆っていると点耳薬も効果が発揮できないため、耳の奥までしっかり確認して専用の耳洗浄液で洗うことが大切になります!

炎症がある時に愛犬の耳の奥まできちんと洗浄するには、痒みや痛みなどから愛犬が嫌がり飼い主さんにとってはハードルがあがります!

また、「嫌なことをされた!」と愛犬が今後飼い主さんに耳を触られることを嫌がってしまう可能性があるため、今後のコミュニケーションのためにもまずは獣医さんに任せるようにしてください。

耳がひとまずきれいになれば、増えてしまった細菌に対して抗生剤を使用したり、炎症を抑えるためにステロイドなどを含んだ薬剤を点耳薬、または内服薬としても併用しながら使うことになるでしょう。

薬に抵抗がある方もいるかもしれませんが、炎症が治まるまで短期的に使うことが多いため、まずは愛犬を痒みや痛みといった耳の辛さから解放してあげることを優先してあげてくださいね!

炎症が酷い状況でもしも薬を使わなかった場合、痒みから自分で掻いて耳を傷つけてしまい、いつまでも耳の症状が治まらない!といった悪循環になりかねません!

また、耳に水分が入ったかどうかに関わらず、外耳炎になりやすい体質の子の場合は獣医さんに指示された通りに定期的な耳洗浄に通ってあげましょう!

耳の奥まで定期的に見てもらうことができますし、悪化する前に発見して通院頻度を抑えることにもつながりますよ。

耳に水が入った時は

 

もしも耳に水が入るような状況があれば、まずは愛犬に体をブルブルしてもらい、ある程度の水分を振り払ってもらいましょう!

耳の根元をもむか、耳に息を軽く吹きかけるとブルブルしてくれます!

その後、湿気を減らすために人用のコットンなどで構いませんので、指が届く範囲で耳の中を拭いてあげましょう。

綿棒などでしっかり拭こうとすると、愛犬の耳を傷つけたり、外からは見えない耳垢をさらに奥まで追い込んでしまうことにもつながります。

水遊びで楽しんだ後やシャンプーを頑張った後には、耳のトラブルに繋がらないように愛犬の耳にもぜひ注目してあげてくださいね!

 

 

 

以上、
「犬の耳に水が入ったら死ぬって聞いたけど本当?水中だとどうなるの?」でした!

本日もお読みいただきありがとうございました!

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