人も歯を一生大切にすることが推奨されているように、犬たちも歯は大切な体の一部です!
口の環境が悪化すれば、ごはんをおいしく&楽しく食べることができません!
そこで、今からでもできる歯磨きの方法について動画付きで解説します!
カンタンなので初心者必見です♪
Contents
なぜ犬にも歯磨きが必要なの?
「犬にも歯磨きは大切!」
とよく聞くけれどなぜ歯磨きが必要なのか、改めて考えたことはあるでしょうか?
実際のところ、歯磨きを実際に習慣として行っているという飼い主さんはほとんどおらず、手順がわからないまま始めた結果、愛犬が歯磨きを嫌いになってしまったという話をよく聞きます!
せっかくならイヤイヤではなく、お互いにスムーズに歯磨きができるようになるのが理想ですよね!
こちらでは、歯磨きをすることでもたらされる良い効果と、実際に練習を進めていく方法について、これからご紹介していきます!
歯周病予防
歯磨きというからには、やはり「口の中を健康に保つ」という効果が第1にあげられます!
犬の口の中の環境は人と異なり、そもそも虫歯はできにくい環境ですが、歯石の付着や歯周病はとても多い病気です!
なんと3歳以上の成犬の80%は何らかの歯周病を抱えていると言われているほどなんです!
歯と歯茎の隙間に溜まる歯垢(プラーク)は歯周病菌の塊で、これを除去するには歯ブラシでの歯磨き以外ではほぼ不可能です!
歯周病が進行すると、
・歯が抜け落ちる
・歯茎が腫れる
・歯の根元に炎症が起きて膿が溜まる
・歯を支える骨が溶ける(酷い場合は鼻や目の下に貫通)
といった痛みや違和感に悩まされ、生活の質が落ちてしまいます!
こうなる前に予防的に歯磨きを習慣づけし、定期的な歯科検診を獣医さんにしてもらうことが大切です!
歯周病以外の病気を早期発見
歯磨きができる子の別のメリットは、「口の中を見られる」「口周りに触られることに慣れている」ことから、獣医さんが診察しやすいということです!
口の中の異常には、歯周病だけでなく口腔内腫瘍や破折(歯が折れる)なども発生します!
特に口腔腫瘍は悪性度が高い「がん」も多く、手遅れになってからやっと発見されがちなんです!
これはこわいですよね。。。
しかも、口の中や周囲を触られることに慣れていない子は、診察のためだけに麻酔をかけなければいけないこともあります!
飼い主さんが口の中をよく観察するという習慣も、
「あれ?前はなかったできものみたいなものがあるな…」
「歯茎の色がいつもと違うな…」
と気づくきっかけになるため、歯磨きをぜひ行うことをおすすめします!
歯磨きの練習方法
先ほどもご紹介した通り、歯や口内をキレイにせずそのままにしておくと様々な病気になる可能性があることがわかりました!
それでは、ここからは実際に歯磨きの練習のやり方をご紹介していきます♪
歯磨きをする時に大切なのは、「歯磨き=別に悪くないな・良いことがあるな」と犬に思ってもらうことが必要です!
これから歯磨きの方法を4つのステップに分けてご紹介しますが、このステップを踏む時にはぜひごほうびを一緒にあげてみましょう!
おいしい歯磨きペーストでも良いですし、普段から大好きなとっておきのおやつでもかまいません♪
歯磨きは楽しい!嬉しいこと!という条件付けをしながら、ステップを踏んでみてくださいね!
1. 口周りを触られることに慣れよう!
まずは歯ブラシも持たず、歯にも触らず、口周りに触れることから始めてみましょう!
最初は一瞬、1秒でもかまいません!
また、慣れていない子はおやつを食べさせながらタッチするでも良いでしょう!
タッチする手を上から覆いかぶせるようにすると嫌がる子が多いので、最初は下から包み込むように手を持っていくことをおすすめします!
徐々に秒数を伸ばしていき、触られることに抵抗がなさそうであれば次のステップに進みます!
2. 唇をめくって歯を触ってみよう!
次に行うことは唇をめくってみることです!
これも最初は短い間隔でかまいません!
唇をめくったらよくほめてごほうびをあげてみましょう!
それが大丈夫そうなら、めくった時に見えやすい犬歯(人で言う八重歯)をタッチしてみてください!
少しずつ触る時間・歯の本数を増やしていき、いざ歯磨きへと進んでいきます!
3. 指で歯を磨こう!
歯磨きとなると歯ブラシを使いたい所ですが、最初はぐっと我慢です!
初めからブラシの間隔が歯茎や口の粘膜に当たると、違和感から歯ブラシを嫌いになってしまうことがあります!
まずは指に歯みがきシートやガーゼを巻いて、犬歯を1本磨くことから始めてください!
この時に磨くのは、歯と歯茎の境目です!
これも1本磨いてごほうび、もう1本磨いてごほうび…と、無理のないペースで進めてあげましょう!
4. 歯ブラシに慣れよう!
指ですべての歯を磨けるようになれば、いざ歯ブラシを使ってみましょう!
歯ブラシの大きさは、ヘッドが小さいものを利用したいので、犬用か人の子供用の歯ブラシを使ってください。
チワワのように口が小さい犬種の場合は、ブラシ部分を一部削ってヘッドを小さくしても大丈夫です!
まずは歯ブラシを見せて、歯ブラシを持っている方の手でごほうびをあげましょう!
歯ブラシ=良いものが出てくる道具と思ってもらえる事が大切です!
歯ブラシを確認させたら、今まで指で磨いていたのと同じように、犬歯1本に当てることから始めます!
歯に歯ブラシが当たっても抵抗がなければ、歯ブラシを動かして2~3往復磨いてみましょう!
それを徐々に時間・範囲・本数を広げ、最終的にすべて磨けるようになればOKです!
実際の歯磨きの手順がわかりやすい動画も載せておきますね♪
始める前にはぜひ参考にしてみてくださいね!
歯磨きを始める時に注意すること
歯磨き練習のステップをうまく進めるためには、いくつか注意しておきたいことがあるのでお話しておきます!
「これから始めるぞ!」という方はチェックしてみてくださいね!
1. 嫌がる子には無理をしないでゆっくりと
歯ブラシ練習で失敗する原因には、次のステップに早く進みすぎたというものがあります!
例えば、ステップ1がまだ達成しきれていないのに2、3と次々に進んでしまうと、犬たちは歯磨きに慣れないまま嫌いになってしまうことも!
歯磨き練習のステップは、飼い主さんではなく、愛犬に合わせて進めてあげることが鉄則です!
ステップを進んだ時に嫌がるようなら、1つ前のステップに戻ってみることも大事です!
成犬の子で歯磨きを習慣づける時は、半年かかっても普通のことだと思うくらいで大丈夫ですよ♪
2. 歯ブラシの力加減と痛くないようにする工夫を
指歯磨きはできるけど歯ブラシは嫌いという子の中に、歯ブラシ=痛いものと思ってしまった犬がたくさんいます!
歯ブラシを使う時には必ずヘッドを水で濡らしてあげましょう!
最初はササミのゆで汁など、おいしいと思える匂いがしても大丈夫です!
また、歯に当てる時にはまずは飼い主さん自身の手の甲に、歯ブラシをそっとなでるくらいの力加減で当ててみてから実践してください!
自分の手に歯ブラシを当ててみると、「これくらいの強さだと痛い」ということがよくわかります!
歯ブラシで愛犬の歯を磨く時に、進行した歯周病でないのに血が付くなら力を込めすぎです!
必ず「歯ブラシは優しく」を意識してみてくださいね!
歯磨きは飼い主さんとの信頼関係にもつながる
犬にとって口周りはなかなか触られたくない敏感な部分です!
それを許されるということは、飼い主さんに対して愛犬が信頼を示している証でもあります!
病気の予防・発見のため歯磨きを行うのはもちろん、愛犬とのトレーニングにも歯磨きは活用できます!
「うちの子もう老犬だし…」
と思ってためらう飼い主さんがいるかもしれませんが、歯磨きはいつ始めてもデメリットになることはありません!
いつでも始められる健康習慣として、愛犬との絆を深めてみてくださいね!
以上、
「犬の歯磨きのやり方を動画付でカンタンに説明します!初心者も安心♪」でした!
本日もお読みいただきありがとうございました!